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【18年薬物情勢】大麻の検挙者が過去最多~危険ドラッグは減少傾向

薬+読 編集部からのコメント

薬物乱用対策推進会議で公表されました「2018年薬物情勢」によると、大麻の検挙者数が3762人と過去最多を記録された一方で、危険ドラッグの検挙者数が433人と3年連続で減少していることが明らかになりました。大麻とコカインが増加で覚醒剤が減少傾向にあるという結果に、厚労省は「関係法の改正や取り締まり強化などにより減少傾向にあるのではないか」としています。

厚生労働大臣など関係閣僚で構成する薬物乱用対策推進会議はこのほど、覚醒剤や麻薬等の所持、使用などによる検挙者数を示した「2018年薬物情勢」を公表した。大麻の検挙者数は前年から544人(16.9%)増加した3762人で過去最多を記録したほか、覚醒剤の押収量は3年連続で1トンを超えた。一方で、危険ドラッグの検挙者数は433人となり、関係法の改正や取り締まり強化などの影響によって3年連続で減少した。

 

昨年1年間に、覚醒剤、大麻、麻薬・向精神薬、あへんの所持や使用などで検挙された人は1万4322人で、前年から303人(2.2%)増加した。

 

このうち、覚醒剤の検挙者数は1万0030人で、254人(2.5%)減少した。一方で、大麻は3762人で544人(16.9%)増加し、コカインも217人で32人(17.3%)増加し、いずれも検挙者数は5年連続で増加して過去最多となった。

 

薬物の押収量を見ると、覚醒剤1206.7kgで3年連続で1トンを超えた。乾燥大麻は337.3kg、大麻樹脂は3.1kg、コカインは157.4kgだった。MDMA等錠剤型合成麻薬は1万2307kgで、大量の押収量があった事件の影響で、前年の3244kgから約4倍増加した。

 

少年と20代の若年層の覚醒剤による検挙者数は1285人で、前年の1334人から減少した一方、大麻は2007人で、前年の1519人から増加した。

 

危険ドラッグによる検挙者数は433人で、前年の726人から減少した。

 

厚労省は、「関係法の改正や取り締まり強化などにより減少傾向にあるのではないか」との見方を示している。

 

 

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出典:薬事日報

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