薬剤師会

【日本薬剤師会】山本新執行部がスタート~関連団体からも人材登用

薬+読 編集部からのコメント

日本薬剤師会の定時総会(6月27日、都内)で役員改選が行われ、3月の総会で会長候補に選出された山本信夫会長が選任。山本体制4期目となる新執行部が発足しました。新執行部は、厚労省の薬系技官だった磯部総一郎氏が専務理事に就任したほか、これまで執行部に対して厳しい指摘を繰り返してきた愛知県薬剤師会の岩月進会長が再び常務理事として復帰。また、日本保険薬局協会から橋場元氏(常務理事)と松浦正佳氏(理事)、日本チェーンドラッグストア協会からは川名三知代氏(理事)を迎え入れるなど、関連団体からも人材が登用されています。山本会長は今回の執行部人選について、「それぞれが考えながら仕事ができるようにしていきたい。そのために今回のメンバーを選んだ」と説明しています。

日本薬剤師会は6月27日、都内で開いた定時総会で役員改選を行い、3月の総会で会長候補に選出した山本信夫会長を選任。山本体制4期目となる新執行部が発足した。総会後に記者会見した山本氏は、改正医薬品医療機器等法への対応や診療報酬改定、他団体との関係構築など、課題山積の状況を踏まえ、「薬剤師が何をすべきかを自分で模索できるような習慣をつけなくてはいけない。少なくとも誰かがやって、ついていくということではない」と強調した。

山本氏は、今回の執行部の人選について、「それぞれが考えながら仕事ができるようにしていきたい。そのために今回のメンバーを選んだ」と説明した。新執行部は、厚生労働省の薬系技官だった磯部総一郎氏が専務理事に就任したほか、これまで執行部に対して厳しい指摘を繰り返してきた愛知県薬剤師会の岩月進会長が再び常務理事として復帰した。

 

また、日本保険薬局協会から橋場元氏(常務理事)と松浦正佳氏(理事)、日本チェーンドラッグストア協会からは川名三知代氏(理事)を迎え入れるなど、関連団体からも人材を登用した。

 

常務理事に就任した岩月氏は「愛知県薬剤師会の会長という立場から、現場で取り組んでいることと日薬の理念や方向性が違っているなどと言われないよう仕事をしていくつもりだ」と抱負を語った。

 

その上で、「これまでは会長協議会などの場で執行部に文句を言う方だったが、受ける方になった」としつつ、「立場が変わったからといって考え方を変えるつもりは毛頭ない。これまで指摘してきた問題点を改善する側になった」との認識を示した。

 

橋場氏は、富山県薬剤師会や日薬での委員会などでの活動経験を踏まえ、「精一杯務めていきたい」とした。大阪府薬剤師会や茨木市薬剤師会でも活動する松浦氏は、「地域の薬局の取り組みで、全国に広げられるようなものがあれば進めていきたい」と意気込みを語った。

 

川名氏は、小児医療が抱える問題を論文にして訴えてきた経験から、「診療報酬や調剤報酬改定などで理解を求めていく材料になる」とし、「小さくても良いからエビデンスを作っていくことを呼びかけたい」と抱負を語った。

■日医との関係強調‐中川新会長就任で

一方、この日の記者会見で山本氏は、以前から医薬分業に対して厳しい指摘を繰り返している中川俊男氏が、同日の日本医師会会長選で当選したことについてもコメントした。

 

中川氏は選挙期間中、「行き過ぎた医薬分業を見直す」「院内処方への一定の回帰を目指す」などと発言していたものの、「日医会長としてのオフィシャルなコメントは聞いていないので、現段階での発言は早計すぎる」とした。

 

ただ、中川氏とは同時期に中医協委員を務めていたこともあり、「全く知らない間柄ではない」と説明。「周りからは揶揄されるが、2人の間では結構仲がいいと言っている関係であり、これまでの関係が特段変わっていくことはないだろう」としたが、「全体の動きが変わってくればこちらも考えなければならない」と述べた。

 

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出典:薬事日報

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