医療

薬局でPCR検査受付~医療インフラ担う存在に【広島県薬剤師会の会員薬局】

薬+読 編集部からのコメント

広島県の委託を受け、4月1日から広島市薬剤師会の会員薬局が無症状の市民らを対象に新型コロナウイルスのPCR検査の受付窓口になる事業がスタートしました。広島県では4月からPCR検査の対象や実施体制を拡大。同時に、人が集中する広島市内では薬局が窓口となり、市内の居住者や就業者を対象に、無料で4月1日から5月31日までPCR検査を受け付ける事業を開始。薬局は、市民への検査キット配布や回収を担当する形になります。身近な薬局を介して検査を受けられるとあって市民の反応は良好。開始後1週間で多数の検査を受け付けたといいます。

広島市薬が県から委託

 

広島市薬剤師会の会員薬局が広島県の委託を受けて、無症状の市民らを対象に新型コロナウイルスのPCR検査の受付窓口になる事業が、1日から始まった。会員の約3割に該当する205薬局が事業に参加。身近な薬局を介して検査を受けられるとあって市民の反応は良好で、開始後1週間で多数の検査を受け付けたという。広島市薬の中野真豪会長(アイワ薬局井口鈴峰)は「社会の医療インフラを担う存在として薬局を認識してもらいたい」と話している。

県は、今月からPCR検査の対象や実施体制を拡大。これまで県内5カ所のPCRセンターで、高齢者施設や医療機関、飲食店の従業員などに限定して検査を受け付けていたが、今月以降、対象を県内の居住者や就業者に拡大した。

 

同時に、人が集中する広島市では薬局が窓口となって、市内の居住者や就業者を対象に、無料で1日から5月31日までPCR検査を受け付ける事業を開始した。薬局は、市民への検査キット配布や回収を担当する。

 

誰もが幅広く検査を受けられる体制を整備することで、地域全体の感染拡大の兆候をいち早く察知。早期に対策を講じることによって、感染拡大を防ぐのが狙いだ。感染の有無をはっきりさせることで、市民の不安を解消し、安心して生活を送れるように支援する意義も大きい。

薬局を窓口として検査を希望する市民は、まず事業に参加している近くの薬局で検査キットを受け取る。その上で、地区ごとに設定されている週2回の検体受付日の朝に自宅で採取した唾液や、必要事項を記入した問診票を、当日の午後1時までに検査キットを受け取った薬局に提出する。

 

提出された検体は、県の委託業者が薬局から回収し、検査機関に搬送する。結果は翌日の午後6時以降に判明。

 

陽性者へは保健所の担当者が電話で連絡する。連絡がない場合は陰性だったと判断してもらう。

 

市薬は、2月下旬に県が一部地域で実施した短期間のPCR集中検査の試行に協力し、薬局が窓口となって多数の住民の検査を受け付けられるとの手応えを得た。

 

その成果を踏まえ、地域住民がアクセスしやすく相談にも応じられる薬局が常設の検査窓口になることを県に提案。両者で協議を重ね、実現に至った。

 

県から薬局に支払われる費用は、検査1件当たり数百円。日常業務と併行して検体を受け付けたり、感染防止対策を徹底して対応することは薬局の負担にもなるが、中野氏は「会員が手弁当のつもりで取り組んでくれるのはありがたい。会員向けの説明会では『医師や看護師は最前線で戦っている。われわれもできることを頑張ってみよう』と呼びかけた」と語る。参加薬局は今後も増える見込みだ。

 

中野氏は「処方箋を受け付けることだけが薬局の機能ではない。薬局は社会の医療インフラを担う存在として力を発揮できると思う。今回のPCR検査受付もその一つ。今後、何かがあった時にも薬局を活用してもらえるように行政との連携を深めたい」と話している。

 

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出典:薬事日報

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