医療

離島在住者に処方薬配送~鹿児島でプロジェクト開始【富田薬品】

薬+読 編集部からのコメント

富田薬品(本社・熊本市)は5月10日、鹿児島県の離島など医療資源の乏しいエリアを対象とした処方箋医薬品の配送の仕組みづくり「鹿児島県離島プロジェクト」への着手を発表。鹿児島県には現在、26の有人離島があり、県内人口の約1割に相当する16万人が生活。薬局が存在しない島では、診療所で患者に対して直接投薬されており、島内外の複数医療機関で処方された際のポリファーマシーや重複投与の解決などが課題となっていました。県内離島を対象に県薬剤師会や市郡薬剤師会、ITベンダーと連携し、オンライン服薬指導、処方箋医薬品配送のデジタル化を推進します。

医薬品卸の富田薬品(熊本市)は10日、鹿児島県の離島など医療資源の乏しいエリアを対象とした処方箋医薬品の配送の仕組みづくり「鹿児島県離島プロジェクト」に着手すると発表した。県内の離島を対象に県薬剤師会や市郡薬剤師会、ITベンダーと連携し、オンライン服薬指導、処方箋医薬品配送のデジタル化を進めていく。

 

現在、鹿児島県には26の有人離島があり、県内人口の約1割に相当する16万人が生活している。薬局が存在しない島では、診療所で患者に対して直接投薬されており、島内外の複数医療機関で処方された際のポリファーマシーや重複投与の解決などが課題となっている。

 

今回、オンライン診療、オンライン服薬指導を受けた患者に対して、無薬局地域の患者に処方箋医薬品を届けるスキームを構築。処方箋医薬品や処方箋原簿の配送は、有人離島の郵便局ネットワークを活用。患者決済もゆうちょ銀行と共同で検討を進めていく。

 

患者宅への配送以外にも、離島にある郵便局で処方箋医薬品を受け取ることも検討。その際の本人確認には、日立製作所が開発した公開型生体認証基盤(PBI)を用いた顔認証システムを活用する。スマートフォンのカメラ機能での本人確認が可能で、その後郵便局で処方箋医薬品の梱包を手渡すという流れとなる。10日以降、運用を開始する。

 

医療用医薬品の在庫情報については、医療機関や調剤薬局間でシェア可能なシステムとして富田薬品が開発した「Triton-sys」を活用。任意のグループ間で、リアルタイムの在庫情報を錠剤やカプセル単位で共有できる。双方向で文書情報の伝達や共有ができ、今後、災害時の医薬品確保にも応用できるよう検討していく。

 

医師、薬剤師、介護士などの多職種が連携できる情報基盤の作成も進める。電子カルテ、電子お薬手帳、電子薬歴のほか、ウエアラブルデバイス関連のIT企業も複数参加する予定で、ICT技術を活用した遠隔医療推進にも貢献していく考えである。

 

プロジェクトを担当する富田薬品医薬マーケティンググループの林清隆氏は、「恒久的な仕組みとするため、配送料や決済手数料など患者負担をできるだけ軽減できるよう検討する。今後、運用状況を踏まえ、全九州の離島や僻地に広げていきたい」と話している。

 

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出典:薬事日報

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