薬剤師会

約9割が後発品納入滞る~先発品変更で患者負担増【千葉県薬剤師会】

薬+読 編集部からのコメント

千葉県薬剤師会では後発品の納入状況を把握するため、7月1~28日にかけて会員薬局を対象にアンケート調査を実施。600弱の薬局から回答を得た結果、約9割もの薬局で後発品の納入が滞っていることが判明しました。6月に東京都薬剤師会が実施した同様調査でも約8割の薬局で後発品の納入が滞っているとの調査結果が公表されていましたが、千葉県ではより後発品の安定供給が厳しい現状が浮き彫りとなっています。特に抗アレルギー薬「オロパタジン」「プランルカスト」や睡眠導入剤「トリアゾラム」が入手困難な状態で、その余波で先発品も手に入らない実態が判明しています。

後発品の納入が滞っている薬局が約9割あることが、千葉県薬剤師会が実施した調査で明らかになった。6月に東京都薬剤師会が実施した調査でも約8割の薬局で後発品の納入が滞っているとの調査結果が公表されているが、千葉県ではより後発品の安定供給が厳しい現状が浮き彫りとなった。特に抗アレルギー薬「オロパタジン」「プランルカスト」や睡眠導入剤「トリアゾラム」が入手困難な状態で、その余波で先発品も手に入らない実態が判明。先発品への変更で患者の負担額が大きくなるという患者側の不利益も問題となっている。

 

3割の薬局、使用率低下

 

千葉県薬は後発品の納入状況を把握するため、7月1日から28日まで会員薬局を対象にアンケート調査を行い、600弱の薬局から回答を得た。

 

その結果、薬局で採用している後発品の卸の納入状況について、「納品が滞り、調剤業務に影響が出る場合がある」は66%、「製品が流通していないため発注ができない場合が多くある」は22%で見られた。

 

納品が滞る、発注できない製品について卸担当者から説明された理由については、「卸に在庫がないので納品できない」との回答が最多だった。

 

その一方で、「希望した発注数通りではないが、調剤業務に影響が出ない範囲で納入されている」は9%、「希望した後発品が発注数通りに納品されている」は2%にとどまった。

 

「納品が滞り、調剤業務に影響が出る場合がある」と回答した薬局に、「既に発注はしているが、納品できていない品目数」を聞いたところ、「4品目超」が66%を占めた。「4~10品目」に多くの薬局が集中し、「50品目」が最多となった。

 

納品が滞っている場合の対処方法については、「後発品の安定的な供給が見込めないので先発品に変更した(変更する予定)」が8割を超えた。次いで「複数メーカーの後発品を購入して患者ごとに使い分けている」が71%となった。

 

患者の反応については「対象品目が入手できない旨を説明して納得した」が94%、「先発品に変更することで納得した」が64%となった。後発品への不信感から先発品への変更希望が多く、薬を変更することへの不安感を訴える声もあった。

 

一方、「製品が流通していないため発注ができない場合が多くある」と回答した薬局に発注できなかった品目数を聞いたところ、「4品目超」が88%と最も多く、発注できなかった場合の対処方法として「先発品に変更する」が93%に上った。

 

入手困難な後発品の上位3品目ではオロパタジンが218件、プランルカストが186件、トリアゾラムが122件だった。

 

入手困難な先発品の上位3品目ではオロパタジン(先発品名:アレロック)が95件、プランルカスト(先発品名:オノン)が68件、トリアゾラム(先発品名:ハルシオン)となり、入手困難な後発品上位3品目と同じ顔ぶれだった。

 

また、回収・出荷停止・出荷調整の企業が製造販売する医薬品について、「採用実績はあるが今後再採用しない」が45%、「当該企業の改善状況により再採用することもある」が39%となった。5月の後発品使用率が1月に比べ「変わらない」が55%、「下がっている」が33%、「上がっている」が13%となった。

 

患者の不利益については、「先発品への変更により患者負担額が増加」が78%、「入荷待ちのため、薬剤の交付を行う時間の遅延」が64%となった。

 

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出典:薬事日報

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