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ラゲブリオ、16日から一般流通~同意取得、引き続き求める

薬+読 編集部からのコメント

9月8日、MSDは新型コロナウイルス感染症治療薬「ラゲブリオカプセル200mg」(一般名:モルヌピラビル)の一般流通を16日に開始すると発表しました。現行は供給量が限られていたため、政府が同剤を購入し、納入希望医療施設は「登録センター」に登録後、規定の数量範囲内で配分される仕組みでした。患者さんへの薬剤に関する説明と文書による同意書の取得は、これまで同様に引き続き必要となる方針です。

MSDは8日、新型コロナウイルス感染症治療薬「ラゲブリオカプセル200mg」(一般名:モルヌピラビル)の一般流通を16日に開始すると発表した。一般流通品には外箱、ボトルに黒いラインが入る。患者らに対し、薬剤に関する説明と文書による同意書の取得はこれまで同様に引き続き必要となる。杏林製薬と共同販促する。

 

同社は「一般流通の開始により、医療機関や薬局は、他の薬価収載品と同様に卸売業者を通じて速やかに購入することができ、医師が投与が必要と判断する患者さんに迅速に投与できるようになる」と説明している。

 

投与に伴う説明と文書による同意取得は、薬事手続きを一部簡略化している特例承認薬剤であるため、引き続き求め、適正使用の徹底を図る。有効性、安全性、品質に関する情報は限られており、情報収集中であることや、動物実験で胎児毒性があり妊婦や妊娠している可能性のある女性には使用できないことなどを説明し、同意を得ることになる。

 

現行は供給量が限られていたため、政府が同剤を購入し、納入希望医療施設には「登録センター」に登録してもらい、規定の数量範囲内で配分する仕組みだった。国購入品に対する費用請求はできないが、一般流通開始後の国購入品の扱いについては、追って厚生労働省から事務連絡されるという。

 

同社は、ラゲブリオについて工場の生産能力と稼働率を最大化し、一般流通を行う見通しが立ったことから薬価収載を申請し、8月18日に収載されていた。

 

新型コロナウイルス感染症のみの適応を持った治療薬で、一般流通扱いになったものはギリアド・サイエンシズの「ベクルリー点滴静注用100mg」(一般名:レムデシビル)に続き2製品目となる。

 

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出典:薬事日報

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