人材確保が重要課題~薬局職員も賃上げを 厚生労働省
厚生労働省は1日の社会保障審議会医療部会で、2024年度診療報酬改定に向けた基本的視点と具体的方向性を示した。病院薬剤師業務の評価、医師・病院薬剤師等と薬局薬剤師が協働して医薬品の適正使用を推進することなど、病院薬剤師確保に向けた方向性を記載。次回会合で骨子案を示し、来月上旬をメドに取りまとめたい考え。
人材確保・働き方改革等の推進は「重要課題」に位置づけ、医療分野では賃上げが他産業に追いついてないとして、医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取り組みを記載している。荻野構一委員(日本薬剤師会常務理事)は、現在の物価・賃金高騰の影響を踏まえた対応が薬局等における人材確保のために「最重要事項」とした上で、「小規模薬局では収益状況が厳しく、薬剤師以外の職員の賃上げにも十分に対応できていない」として対応が必要とした。
🔽薬剤師の年収について詳しく解説した記事はこちら
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
厚労省が社会保障審議会医療部会(11月1日)で、2024年度診療報酬改定に向けた基本的視点と具体的方向性を提示。医療分野では賃上げが他産業に追いついてないとして、医療従事者の人材確保や賃上げに向けた取り組みが記載されたほか、参加した委員からは「小規模薬局では収益状況が厳しく、薬剤師以外の職員の賃上げにも十分に対応できていない」という課題も示されました。