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【能登半島地震】製造元被災で供給影響 三和化学研究所、ファイザー

薬+読 編集部からのコメント

三和化学研究所は、能登半島地震による工場被災のため、経皮鎮痛消炎剤「ケトプロフェンテープ20mg、40mg『三和』」「同パップ30mg『三和』」を限定出荷とし、在庫が消尽し次第、出荷を一時停止することを医療関係者に伝えました。また、委託製造所(社名非開示)が被災したファイザーも、細菌感染による眼の炎症、耳の皮膚炎などに用いる「ネオメドロールEE軟膏」を限定出荷にしたことを医療関係者に伝えています。

能登半島地震による工場被災で16日、三和化学研究所が3品目、ファイザーが1品目の供給に影響が出ていることを明らかにした。

 

三和化学研究所は、経皮鎮痛消炎剤「ケトプロフェンテープ20mg、40mg『三和』」「同パップ30mg『三和』」を限定出荷にし、在庫が消尽し次第、出荷を一時停止すると医療関係者に伝えた。

 

同剤の製造販売元で富山県射水市に工場のある救急薬品が能登半島地震で被災し、製品の入荷の見通しが立たない状況になったため。在庫消尽予定時期はパップ剤が2月、テープ剤は3月。限定出荷解除予定時期は未定だとしている。

 

救急薬品によると、地震により生産設備の破損や位置ズレなどが発生した。同社が製造販売する製品は13成分27品目あるが、三和化学が販売する同剤のみに生産の遅延が発生している状況だという。

 

ファイザーは、細菌感染による眼の炎症、耳の皮膚炎などに用いる「ネオメドロールEE軟膏」(一般名:フラジオマイシン硫酸塩・メチルプレドニゾロン)を限定出荷にしたと医療関係者に伝えた。

 

委託製造所(社名非開示)が能登半島地震で被災したと連絡を受けたため。製造への影響は確認中。通常需要に対する当面の在庫は確保してあるという。

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出典:薬事日報

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