「お試し入会」4月開始~20代の勤務薬剤師に 東京都薬剤師会
東京都薬剤師会は、地区薬剤師会の正会員所属薬局の20代の非会員勤務薬剤師を対象としたお試し入会キャンペーンを4月からスタートさせる。受付は4月から9月末までで、入会者には2027年3月末まで都薬会費を免除する。20代の会員が低い割合にとどまる中、地区薬剤師会を通じて若い薬剤師をターゲットに会員増強を図る。
特典として、▽お試し会員専用の会員証発行▽都薬が開催する研修会・講習会の受講(会員価格適用・研修単位付与、薬学講習会・かかりつけ薬剤師研修会は正会員同様に無料)▽斡旋図書は正会員価格▽お試し会員同士の交流会(研修会)への参加――などを付与する。
手続きは地区薬剤師会承諾のもとでのみ可能とし、お試し会員はキャンペーン会員期間終了後の2年後に新規会員として入会し、正規会員となるよう地区薬剤師会に呼びかけていく。都薬会費は免除となるが、地区会費の徴収は制限しないという。9月までの半年間を受付期間とし、来年4~9月には第2弾の受付も予定している。
関根克敏常務理事は7日の定例会見で、「29歳未満の薬剤師が東京で約2500人いるだろうと試算している」と述べ、会員へのアプローチは「地区薬に任せている」とした。その上で「若い20代からは横のつながりを持ちたいというニーズがあるので、お試し会員同士の交流会などを企画したい」と話し、都薬が提供する生涯学修コンテンツもメリットに挙げた。
高橋正夫会長も「地域の中で若い人たちが地域薬剤師会の手伝いをしている。地域の会員として動けているが、日本薬剤師会や都薬の会員になっていない人たちもいる」と指摘。お試し会員として都薬の活動を体験してもらい、地区薬を担う人材に引き上げたい考えを示した。
出典:株式会社薬事日報社
薬+読 編集部からのコメント
東京都薬剤師会が、2025年4月から地区薬剤師会の正会員所属薬局の20代の非会員勤務薬剤師を対象としたお試し入会キャンペーンを開始。受付は4月から9月末までとなっており、入会者は2027年3月末まで都薬会費が免除されます。