【第51回衆院選】渡嘉敷氏、藤田氏が当選 ~ 自民薬剤師議員4人体制に
第51回衆議院議員総選挙が8日に投開票され、日本薬剤師連盟が重点支援候補としていた自由民主党公認の薬剤師議員である渡嘉敷奈緒美氏(写真上・右から2人目=大阪7区)と藤田洋司氏(写真下・左=京都2区)の2人が、比例代表近畿ブロックで当選した。渡嘉敷氏は小選挙区で惜敗したものの比例復活で3期ぶりの国政復帰、藤田氏は新人として臨んだ今回の選挙で比例での初当選を果たした。これにより、自民党の薬剤師議員は渡嘉敷氏、藤田氏、参議院議員の本田顕子氏、神谷政幸氏の4人体制が復活し、今後は現場の薬剤師の声を政策に反映させるための体制強化が重要となる。
大阪7区では日本維新の会の奥下剛光氏が小選挙区で当選し、渡嘉敷氏は及ばなかったが、比例で得票を積み上げ復活当選となった。渡嘉敷氏はこれまで厚生労働副大臣、環境副大臣などを歴任し、薬剤師出身議員として長く医療・福祉政策に携わってきた。「再び国政で働く機会を得た。浪人中に練り上げた政策を一気に実行したい」と意気込みを語った。
京都2区では日本維新の会の前原誠司氏が小選挙区を制し、藤田氏は2位となったが、比例での議席配分により初当選を果たした。藤田氏は「応援いただいた皆さん、地域、京都、そして国のために精一杯努めたい」とあいさつした。
藤田氏は京都市左京区出身の46歳。立命館大学経営学部卒業後、北陸大学薬学部で薬剤師資格を取得し、家業のフジタ薬局で勤務してきた。左京区薬剤師会会長、京都府薬剤師連盟副会長などを務め、地域薬局体制の強化を訴えてきた。「薬局の現場を知ることが最大の強み。現場発信で国民の健康を守る政策立案に取り組みたい」と話した。
一方、北海道8区では中道改革連合の前職で薬剤師の逢坂誠二氏が自民党公認候補との一騎打ちに敗れ、比例北海道ブロックでも復活できなかった。
当初、小選挙区で劣勢と見られた渡嘉敷氏と藤田氏の比例復活当選には、高市早苗政権の高い支持が大きく影響したとされる。日本薬剤師連盟の川田哲幹事長も「大阪7区は接戦、京都2区は終盤で追い上げたが、完全に風が吹いた」と振り返る。特に藤田氏については「後援会組織がない中、出馬表明からわずか1カ月での当選は大きい」と喜んだ。
薬剤師議員は衆議院2人、参議院2人の計4人体制となる。「厚生労働委員会において2人体制では質問機会の確保が難しかったが、4人になれば相乗効果が期待できる」と見られている。
一方、新たに2人の国会議員が加わったことで、将来的な体制整備や松本純元衆院議員に続く次世代の育成が課題として残る。川田氏は「薬剤師会だけではなく、薬業界全体で支える仕組みが必要だ」と述べた。
出典:薬事日報


薬+読 編集部からのコメント
2026年2月8日に投開票された第51回衆議院議員総選挙で、日本薬剤師連盟が重点支援候補としていた自由民主党公認の薬剤師議員である渡嘉敷奈緒美氏(大阪7区)と藤田洋司氏(京都2区)の2人が、比例代表近畿ブロックで当選。参議院議員の本田顕子氏、神谷政幸氏を含め、自民党の薬剤師議員は4人体制となります。