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薬学教育の質も段階別評価 ~ 早ければ29年頃に開始か 中央教育審議会作業部会

薬+読 編集部からのコメント

中央教育審議会大学分科会教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループで、学位分野に基づき学部ごとの教育の質を第三者評価で確認する新たな評価制度のあり方について、薬学関係の学位分野に対しても評価機関が段階別評価を行う方向性を文科省が示しました。

文部科学省は16日に開催された「中央教育審議会大学分科会教育・学習の質向上に向けた新たな評価の在り方ワーキンググループ」で、学位分野に基づき学部ごとの教育の質を第三者評価で確認する新たな評価制度のあり方について、薬学関係の学位分野に対しても評価機関が段階別評価を行う方向性を示した。

 

文科省は、新たな評価制度の開始時期について、2035年に予測される大学全入時代を見据え、「29~30年頃にはスタートしたい」との考えを示した。

 

前回の会合では、学部の教育の質に対する段階別評価として、「傑出した取り組み等を通じて教育成果を上げている学部」「高等教育機関として相応しい水準が保証されている学部」「高等教育機関として相応しい水準が保証されていない学部」の3段階で評価する案が提示されていた。

 

これに対し、「『高等教育機関として相応しい水準に達している学部』の幅が広く、良い取り組みをしている学部が社会から見えづらい」「質向上を促進するためには、成果が未達であっても改善の取り組みを高く評価していくべき」といった異論が相次いだ。

 

そのため、高い成果の創出には至っていないものの、教育改善の取り組みが優れている場合に「教育改善のための取り組みが優れている学部」を上から2番目の評価として加える4段階評価方式も検討されることとなった。

 

一方、3段階からさらに1段階を増やす場合、評価の境界をどのように設定するかについて、評価する側が迷わない基準作りが必要になるとの課題も指摘された。委員からは、4段階評価、3段階評価のいずれを支持するかで意見が分かれたほか、「運用開始時は3段階とし、将来的に4段階へ移行する」といった意見も出された。

 

また、評価結果の公表方法については、データプラットフォーム上で一元的に公表し、学生等が必要な情報に到達しやすくするため、様々な要素でのソートや検索を可能とするなど、学部評価の透明性を高めていく方針が示された。

 

 6年制評価機関に名乗り‐薬学教育評価機構

 

薬学分野では、既に薬学教育評価機構による薬学教育プログラムの第三者評価が行われており、先行する分野別評価が存在している。こうした薬学教育評価を新制度にどのように位置づけるか、4年制薬学教育の評価をどのように扱うかが今後の課題となる。

 

薬学教育評価機構の白幡晶理事長は、同日に行われた新薬剤師養成問題懇談会(6者懇)において、6年制薬学教育の評価について認証評価機関として手を挙げる意向を表明した。

 

白幡氏は「6年制評価については、『知の総和』答申の内容と多くが重なる形でこれまで評価を行ってきており、大きく枠組みが変わるものではないと考えている。ただし、制度の方向性が確定していないため、評価委員会などの正式な会議体での検討は、方向性が明確になってからとしたい」と述べた。

 

一方、4年制評価についても、「臨床教育とは異なり、理系学部一般と共通点が多い。新たな認証評価制度の方向性が示されないと議論しにくい面があるため、文科省からの説明会を踏まえて対応を検討したい」との考えを示した。

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出典:薬事日報

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