薬剤師会

薬学生と初の意見交換会~地域貢献する薬剤師育成【東京都薬剤師会】

薬+読 編集部からのコメント

東京都薬剤師会は6月10日の定例会見で、学生会員70名を対象とした初の意見交換会を7月2日に開催すると発表しました。若手の会員薬剤師と学生会員がグループワークで薬局や薬剤師を取り巻く課題について話し合う予定で、薬学生同士のコミュニティを構築し、都薬を卒業後に同僚が少ない地域の個店薬局に就職した後も活用できる場を目指すとしています。

東京都薬剤師会は7月2日、学生会員を対象に初の意見交換会を開催する。若手の会員薬剤師と学生会員がグループワークで薬局や薬剤師を取り巻く課題について話し合う。薬学生同士のコミュニティを構築し、卒業後、同僚が少ない地域の個店薬局に就職した後も相談し合える場を目指す。

 

現在、都薬の学生会員は70人が在籍しているが、意見交換会への参加を呼びかけていく。具体的な内容はまだ決まっていないが、学生主体の意見交換会としたい考え。

 

これまで都薬は、都内9大学での就職相談やイベントに参加し、学生に対して会員薬局をアピールしてきたが、永田泰造会長は10日の定例会見で「地域医療に貢献したい学生は増えているが、チェーン薬局に就職する学生が多い」と薬剤師確保に苦戦している状況を説明した。

 

その理由として、「チェーン店には多くの同期生がいて、他大学から集まってくる人たちと色々な情報を交換して、成長することを優先していることが分かった」と述べた。

 

薬学生との意見交換会は、個店の薬局に薬剤師として就職する学生が仲間を作るためのコミュニティの場を目指している。永田氏は、イメージとして「日本薬学生連盟の代わりを公益組織である薬剤師会の中に作っていく」と語った。

 

その上で、「4、5年生の年代で都内9大学が集まり、色々な話し合いからそこで知り合いになり、卒業する時には都薬の会員薬局に就職して連携ができるという枠組みを作りたい」とし、「その道筋を広げていけば地域貢献がしたい薬剤師を育てていく方策の一つになるのではないか」と述べた。

 

7月に予防接種研修会

 

また都薬は、7月24日に杏林大学三鷹キャンパスで「薬剤師のための予防接種研修会」を開催する。都薬が薬剤師向けに予防接種研修会を開催するのは初めて。今年度は合計5回実施し、受講数として500人を目指したい考え。

 

日本薬剤師会は、新型コロナウイルスワクチン接種体制の今後の感染状況やワクチン接種の進捗状況を考慮し、薬剤師による接種が必要となった際、即座に対応することができるよう「薬剤師のための予防接種研修プログラム」を作成した。都薬が実施する研修会もその一環。

 

講義(動画視聴)とポストテスト、実技研修を行う。受講料は1万円(会員は6000円)。定員は100人。A班(9時半から13時10分)とB班(9時半から14時40分)に分けて実施する。申し込み期間は今月23日から7月15日で、都薬ホームページから申し込む。会員は先行して20日11時から申し込みが可能となる。

 

永田氏は、「都内4500薬局のうち半分の2250薬局が受講できるようにしたいが時間がかかる。当面は全体のおよそ10%となる500人を目指したい」と語った。

 

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出典:薬事日報

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