鼻炎薬、目薬の好調続く~5月度OTC販売、ドリンク剤もプラス【インテージヘルスケア】
インテージヘルスケアは、2022年5月度のOTC医薬品(一般用医薬品)市場概況を公表した。それによると、5月度の販売金額は915億円で、OTC医薬品市場は前年比102.8%となった。過去5年の同月の平均を100とした場合の指数は101.4で、過去5年間で3番目の数値だった。
5月度に好調だった薬効は、鼻炎治療剤(販売金額34.4億円、前年同月比123.0%)、ドリンク剤(84.1億円、107.1%)、ミニドリンク剤(60.6億円、109.7%)、検査薬(9.0億円、176.1%)、目薬(60.8億円、106.1%)などとなった。
前年は花粉飛散の収束が早かったため、鼻炎治療剤、目薬のアレルギー用が5月もプラスとなった。さらに、前年、前々年の同月がいずれも緊急事態宣言下だったこともあり、5月はドリンク系全般がプラス、止瀉剤、鎮暈剤なども前年増が続いている。
また、引き続き検査薬、解熱鎮痛剤、鎮咳去痰剤、口腔用薬もプラスの状況にある。
一方、不調だった薬効は、殺菌消毒剤(19.3億円、68.8%)、ビタミンB1剤(26.9億円、91.1%)、総合感冒薬(49.7億円、97.8%)、うがい薬(7.2億円、86.5%)、燻煙殺虫剤(5.4億円、86.4%)などとなった。
ビタミンB1剤は新ブランドの上市やリニューアル発売もある中、21年9月以降前年割れが続いている。また、殺菌消毒剤、総合感冒薬、うがい薬はマイナスが続く状況となっている。
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出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
インテージヘルスケアが公表した2022年5月度のOTC医薬品市場概況によると、5月度販売金額は915億円、OTC医薬品市場は前年比102.8%でした。鼻炎治療剤、ドリンク剤、ミニドリンク剤、検査薬、目薬などが好調で、前年よりも花粉飛散の収束までに時間がかかった点や前年、前々年同月がいずれも緊急事態宣言下だった点が要因とみられます。