医療費

5月の調剤費は0.4%減‐後発品シェア65%に届く

薬+読 編集部からのコメント

厚生労働省が2016年5月の調剤医療費を発表しました。調剤費は2015年5月に比べると0.4%減、処方箋1枚あたりの調剤医療費は8895円と、1.9%減少しています。後発医薬品の数量シェアは65.2%と伸び、数量ベースでは沖縄県が76.9%と最も高い結果になっています。

厚生労働省は17日、今年5月の調剤医療費(電算処理分)の動向を発表した。それによると、調剤費は前年同期比0.4%減の5879億円、処方箋1枚当たり調剤医療費は1.9%減の8895円だった。後発品の数量シェアは65.2%と続伸した。

 

5月の調剤医療費の内訳を見ると、技術料が0.6%増の1454億円、薬剤料が0.7%減の4414億円。薬剤料のうち、後発品薬剤料は4.6%増の652億円だった。

 

薬剤料の多くを占める内服薬は、28億円減の3648億円。薬効分類別で総額が最も高い循環器官用薬が77億円減の789億円となった。伸び幅が最も高かったのは抗ウイルス剤など化学療法剤の131億円で、総額は315億円となった。

 

処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見ると、最も高かったのは京都府の1万0776円で、最も低かったのは福岡県の7775円だった。また、伸び率が最も高かったのは熊本県の1.5%で、最も低かったのは福井県でマイナス7.0%だった。

 

後発品薬剤料から後発品の割合を見たところ、数量ベースで65.2%、薬剤料ベースでは14.8%と、数量ベースで引き続き伸長した。全処方箋枚数のうち、後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率は65.7%となった。

 

都道府県別の後発品数量ベースは、沖縄県が76.9%で最も高く、徳島県が55.2%で最も低かった。後発品調剤率についても沖縄県が76.4%と最も高く、山梨県が58.5%と最も低かった。

4月の調剤費も微減

 

また、4月の調剤医療費は、前年同期比0.8%減の6365億円、処方箋1枚当たりでは1.9%減の9169円だった。薬剤料のうち、後発品の伸び率は3.0%増で702億円、後発品の数量シェアは64.8%だった。調剤医療費の内訳を見ると、技術料がほぼ横ばいの1541億円、薬剤料が1.1%減の4814億円となった。内服薬は52億円減の3994億円。薬効分類別では、総額が最高の循環器官用薬が88億円減の862億円で、伸び幅が最も高かったのは化学療法剤の158億円で、総額は362億円だった。

 

処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見ると、最高は京都府の1万1146円、最低は福岡県の8062円だった。伸び率が最も高かったのは熊本県の1.7%、最も低かったのは秋田県のマイナス6.5%だった。

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出典:薬事日報

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