”漢方”に強くなる! まるわかり中医学 公開日:2025.06.10 ”漢方”に強くなる! まるわかり中医学

知れば知るほど奥が深い漢方の世界。患者さんへのアドバイスに、将来の転職に、漢方の知識やスキルは役立つはず。薬剤師として今後生き残っていくためにも、漢方の学びは強みに。中医学の基本から身近な漢方の話まで、薬剤師・国際中医師の中垣亜希子先生が解説。

 第114回 筋肉が固まる、水や血まで影響が及ぶ…肝気鬱結(かんきうっけつ)が招くパターン

ストレス(主に精神的なもの)は肝気の巡りを悪くし、肝気鬱結(かんきうっけつ)、略して肝鬱(かんうつ)を引き起こします。

前回は、肝鬱が招くいくつかの心身のパターンのうち、「①情緒・感情・気分の不調」「②メンタルの熱がこもる(肝鬱化火)」についてお話ししました。


 
今回は、「③全身の筋肉が固くなる」以降を解説します。例えば、緊張すると呼吸が浅くなりますが、これも③に入ります。

ストレスはさまざまな症状となってあらわれる

まずはざっくりと前回のおさらいをしておきましょう!

 

【ストレスはさまざまな症状となってあらわれる】

多分に精神的なストレス

肝気の巡りが悪くなる=肝気鬱結(証)、略して肝鬱

全身の気の巡りが悪くなる

いろいろな不調があらわれる(以下は代表的なパターンのうちの5つ。いくつも症状として出ることもあれば、一部だけのこともある)
① 気分・感情・情緒の不調
② メンタルの熱がこもる(肝鬱化火)
③ 全身の筋肉が固くなる
④ 気が上逆する
⑤ 水や血の巡りにまで及ぶ
など

 

ただし、精神的なことがきっかけではなく、他の病態から肝鬱になるパターンもあります。ほかの病気があって、なにかしらの原因により、肝の気の巡りが悪くなって、肝気鬱結証が引き起こされ、①~⑤などの症状があらわれることもあります。

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肝のはたらき「疏泄(そせつ)」と「蔵血(ぞうけつ)」

肝のはたらきは主に「疏泄(そせつ)作用」と「蔵血(ぞうけつ)作用」です。
 
肝はその「疏泄」作用によって、全身の気の流れを管理します。疏泄とは、「切り開いて、流して、通して、代謝する(捨てていく)」といった意味です。詳しくは、前回のコラムをご参照ください。
 


 
また、肝はその「蔵血」作用によって、血(けつ)の貯蔵と、分配&回収(必要な場所に血を届け、使い終わったら回収する)をします。肝気の巡りが良好ならば、内臓は正常にはたらき、血が生み出され貯えられます。
 
血は単独では動くことはできず、気が血を推し動かすことで体内を巡ります。一方で、気が存在できるのは血という場があるからこそなので、肝血(肝に貯蔵されている血)が足りないと、肝気も通りません。このように、「疏泄」と「蔵血」は互いに影響しあう関係です。

肝と関係するもの「怒」「筋」「爪」「目」「泪」

肝は、「怒り(感情)」や「筋(筋肉)」、「爪(手足のつめ)」「目」「泪(なみだ)」に関係し、これらには肝の状態の良し悪しがあらわれます。
 
中医学には「爪は筋余(きんよ)」という言葉があり、爪は筋肉の一部と考えます。また、泣くと気分がスッキリするのは、泪を流すことで、肝気が通りやすくなるからです。

 

肝に属するグループ

肝鬱が招くパターン③全身の筋肉が固くなる

例えば、「筋肉がつる」という状態は、(1)血が不足して筋肉が枯れる(干し肉みたいなイメージ)→しぼむ・硬直する→痙攣しやすい…という「血とか陰とかの不足」が由来することもあれば、(2)肝気の流れがギュッと滞ると血がせき止められる→緊張したときにつる…という「肝気鬱結」由来のこともあります。筋肉がつる原因はいろいろですが、今回は(2)に焦点を当ててお話ししていきます。

 

「肝」と「筋肉」、そして「脾」の関係

先に述べたように、肝は筋肉と親和性が高く、肝気がギュッと鬱結すると、筋肉もギュッと固まりやすくなります。
 
さらに、五臓(肝・心・脾・肺・腎)の中で、筋肉を支配しているのは「肝」と「脾(ひ)」です。両者にはハッキリとした住み分けがあり、筋肉へのあらわれ方が異なります。

 

五臓 五臓が支配している対象
『』内は教科書上の表記
筋肉への症状のあらわれ方

『筋』…筋肉 収縮、硬直、痙攣、固まる、伸ばしにくい、つる
『肌肉(きにく)』…筋肉 萎える、筋肉から力が抜ける、垂れる、だれる、ゆるむ

 

“肝鬱さん”にあらわれやすい、筋肉が固まった系の例

肝気の巡りが悪いと、全身の筋肉が固まりやすくなります。全身の筋肉とは、そのままの意味で、骨格筋も、平滑筋も、横紋筋も、随意筋も、不随意筋も、です。
 
また、分泌腺(唾液腺、乳腺など)も筋肉でできていますから、筋肉が固まると、分泌物が詰まって炎症が起きやすくなります。ただし、汗腺はこれに当てはまりません。支配が違うからです。
 
以下は、ストレスによって肝気がギュッと詰まり、筋肉もギュッと固まったときにあらわれる症状の例です。

 

呼吸が浅くなる
「吸うのが苦手」「酸素が足りない気がする」「息が苦しくて目が覚める(検査しても心肺などどこにも異常なし)」など。肝気がギュッと固まると、横隔膜やその周辺の筋肉も固まり、息が吸いにくくなる。この状態が行き過ぎると、過呼吸や失語症につながることも。

下痢or/and便秘
腸管も筋肉(平滑筋)でできており、固まると下痢や便秘を引き起こす。また、肛門の筋肉が固まるせいで肛門がうまく開かず便秘になる。

胃や腸が脹る、脹って痛い
消化管の筋肉が固まって消化管の動きが悪くなるため、おならやゲップが増える。胃や腸が脹る感じ。また、生理中や排卵期に、下腹部がポコンと膨らんで脹った感じになる。ゲップやガスが出ると幾分か楽になる。

のどや胸が詰まった感じ
気の滞りによって、梅核気(ばいかくき)=咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)=ヒステリー球が生じる。のどに何かある感じがして飲み込めない。無形の痰。

自分の声がいつもと違う
緊張する場面でのどの筋肉が固まって、いつもと違う声になる。

動きがカクカクとぎこちない
緊張などによって、気がギュッと固まることにより血の流れがせき止められ、手足の骨格筋などが固まり、スムーズに動かない。

血流が悪くなる
ストレスで血管が収縮するので血流が悪くなる、ストレスで筋肉が緊張して筋肉がしまると血管が圧迫されて血流が悪くなる。

頭が脹ったように痛む、首や肩や頭がこる
わき腹が脹る、脹ったように痛む、ズキッと痛む
分泌腺に炎症が起きる(唾液腺なら唾石など)
胸(乳房)が脹る、脹ったように痛む、ズキッと痛む
乳腺症、乳腺の石灰化など胸のトラブル
膣の筋肉が固まるせいで膣がうまく開かないのでセックスしにくい
など

女性の場合は
月経前に上記の症状が強まる傾向
排卵期に上記の症状が強まる傾向

 

月経前の乳房の脹りは、ある程度は普通のことです。ただし、経前乳脹は肝気鬱結の要素が比較的に強く、程度がひどければそれだけで「肝気鬱結」確定とも言えるほどです。
 
ひどくなると月経前以外でも胸が脹り、さらに重くなると脹って痛むようになります。このような悪化の仕方は、気だけでなく血の巡りも悪くなったことを意味し、さらに、乳腺症や乳がんへとつながります。(詳しくは

肝鬱が招くパターン④気が上逆する

気が本来の向きとは逆方向に作用してしまうことを「気逆(きぎゃく)」と呼びます。中でも、誤って上方向に向かう場合は「上逆(じょうぎゃく)」と表現されます。
 
人体の中で気逆してしまう気は、五臓のうち、主に「肺」「胃」「肝」の気の3種類です。

 

・肺の気が上逆すると、咳やくしゃみとなってあらわれる。
・胃の気が上逆すると、吐き気・嘔吐・ゲップ・しゃっくりなどの症状が生じる。

 

さらに、肝気の巡りが悪くなってメンタルの熱がこもる(肝鬱化火)と、気の上逆が一層強まり、突き上げるように熱があがります。 その結果として、頭痛、めまい、耳鳴、目が脹って痛む、目が赤い、顔が紅い、怒りっぽいなど、体の上方にあらわれます。
 
「肺」「胃」「肝」の関係については、以下の記事でおさらいできます。ぜひチェックしてみてくださいね。
 
第25回 木火土金水のバランスの崩れ方 (1)相乗
第26回 木火土金水のバランスの崩れ方 (2)相侮
第30回 五行学説の中医学への応用 (4)五行を人体の病理に応用:相剋関係の伝変
 
ここでひとつ重要なポイントとして、「頭痛」あるいは「めまい」は、それだけでは何の特定性もない症状として有名です。中医学的にすべてのパターンがあり得るし、定性・定位がいっさいできない症状です。頭痛・めまいの原因が肝鬱であるわけではありません。根本原因を追究するには、全身の症候を診る必要があります。くれぐれも、ご注意ください。

肝鬱が招くパターン⑤気の巡りの悪さが、水や血の巡りにまで及ぶ

人間の心と体を支える基本物質は「気」「血」「津液」ですが、肝気鬱結というのはその中でも「気」に関する異常です。
 
陰陽学説で言うと、「気」は形の無いもの=無形であり、「陽」に属します。
 
一方、「血」「津液」は形あるもの=有形であり、「陰」に属します。
 
第10回 陰陽学説の人体への応用(1)陰陽対立・制約
 
第33回~第37回でお伝えしたように、形のない「気(陽)」が、「血や津液(陰)」を生み出し、動かし、全身に行き渡らせています。つまり、目に見えない“陽の世界”が、目に見える“陰の世界”を支配している――これが中医学における基本的な世界観です。
 
第33回 人体を作る気・血・津液とは(1)はじめに
第34回 人体を作る気・血・津液とは(2)気の働き
第35回 人体を作る気・血・津液とは(3)気の種類
第36回 人体をつくる気・血・津液とは(4)血(けつ)の生成
第37回 人体をつくる気・血・津液とは(5)血(けつ)の働き
 
気が滞れば、気が支配している血や水もその影響を受けるのです。
 
はじめは“形のない気の滞り”だったのに、長期間続くことで、あるいは短期間でも強いストレスや衝撃によって、やがて“形のある塊(=有形の滞り)”としてあらわれてくることがあります。
 
(もちろん、すべてのケースでそうなるとは限りませんが、そのような経過をたどることは少なくありません)
 
ここでいう、「有形の滞り」とは、腫塊(しゅかい)を指します。腫塊とは、いわゆる、腫れ・デキモノ・コブ・かたまり・しこり、といったイメージです。例えば、子宮筋腫・ポリープ・良性腫瘍・悪性腫瘍(がん)・子宮内膜症・嚢胞・イボ痔・静脈瘤・石灰化・血栓・動脈硬化などが該当します。
 

・腫(しゅ)とは、もともとある組織や内臓などが腫れて大きくなること。
・塊(かい)は、体内に本来なかったものが新たに生じること(デキモノ)。

 
つまり、体内にできるあらゆる「目に見えるかたまり・デキモノ」は、なんらかの“形あるもの”が滞った結果です。体内の“形あるもの”とは血か津液であり、有形の滞りとは、そのどちらか、あるいは両方の滞りによって生じるものなのです。
 
第65回 ストレスのタイプ別で考える生薬と養生 ③停滞タイプ

 

水や血の巡りに及んだ症状の例

気の巡りの悪さが、水や血の巡りにまで及んだ症状の例を列挙します。以下はすべて、「肝気鬱結の結果としてあらわれる可能性があるもの」です。
 
女性の場合、特に月経前や排卵期にこうした滞りが強まることがあります。
 
良性・悪性の腫瘍やデキモノができる
例えば、ポリープ、嚢腫、膿疱、石灰化、がんなど。具体的には、子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣嚢腫・子宮腺筋症・多嚢胞性卵巣症候群・前立腺肥大などが挙げられます。
 
血流・リンパ・代謝の停滞
血液や水分などの液体の巡りが悪くなることで、血栓、血行障害、むくみ、血管の瘤、糖や脂肪代謝の低下、それら血液検査値の異常、免疫系やホルモン系の異常などの症状があらわれることがあります。
 
分泌腺で炎症が起き、形あるものが生じる
唾液腺が固まった結果、唾液腺で炎症が起き、さらに唾石が形成されることがあります。あるいは、乳腺が固まった結果、乳腺で炎症が起きて化膿してしまい、分泌物が増え、さらに石灰化することがあります。
 
のどや胸の詰まり(梅核気)
ストレスなどで気が滞ると、のどや胸のあたりが詰まったように感じることがあります。梅核気=咽中炙臠(いんちゅうしゃれん)=ヒステリー球とも。のどに何かある感じがしてうまく飲み込めない、痰を出そうとしても何も出ない、「無形の痰」といった症状があらわれることがあります。たまに、本当に痰が出るタイプの「有形の痰」も混ざるケースもあります。

肝鬱による症状の特徴

肝鬱による症状の主な特徴としては、以下のようなことが挙げられます。

 

気分がよいときには一時的におさまる

肝気鬱結によるさまざまな症状は、「リラックスして気分がよいときには一時的におさまる」という特徴があります。例えば、会社勤めの方で、平日は便秘気味なのに、土日の休みや長期休暇中はすっきり排便できるケースは、職場の精神的ストレスが減ることで気の巡りが改善するためと考えられます。
 
逆に、緊張したり、嫌なことがあったりすると、症状が強くあらわれるのも肝鬱の特徴です。肝鬱は気分や環境によって強くなったり弱まったりするものなのです。なるべくでよいので、ストレスの原因を減らす、リラックスできるコトや時間を増やすなど、気分がスッキリした状態を増やすことを心がけてみてください。

 

虚弱な体質の人は「自覚しやすい」

もともと虚弱な体質の方は症状が表面化しやすく、肝気鬱結の早い段階で心身にあらわれます。本人もつらさを自覚しやすいので、「無理しすぎない」「ストレスを減らす心がけ」など、自分なりに対処法を持っている方も多いです。「そうでもしないと、心身がもたない」という切実な実感が、行動につながっているのかもしれません。

 

心身が丈夫な人こそ、要注意

一方で、もともと心身ともに丈夫な人は、無理をしても耐えられてしまうので、気づかないうちに厄介な状況に陥りやすいという側面があります。
 
「自覚症状が乏しい」「自覚はあるけれど“気合い”で乗り切ってしまう」「不調を見て見ぬふり」「なんとか誤魔化し、やり過ごす」、そうした状態が長く続いた結果、気づいたときには有形の塊ができていた…というケースです。
 
共通するのは、患者さん自身が「ストレスが強かった」「働きすぎていた」とは語らなくても、全身のあちこちに“肝鬱”のサインが見られたことです。

 

肝鬱は「左側」にあらわれやすい

肝鬱による症状は、どちらかと言うと「左側」にあらわれやすいというのも特徴のひとつです。もちろん一概には言えませんが、「肝」は左側に、水のダブつき(湿邪、痰湿)は右側に、どちらかと言うと出やすい傾向があります。
 
例えば、精神的ストレスが強いと、わき腹に痛みが出ることがあります。肝鬱によるわき腹の痛み方は人それぞれで、
 

・常にじんわりと鈍く続く痛み
・熱い湯を流したようなヒリヒリした痛み
・傘で突き刺されたような鋭い痛み

 
…など、多種多様です。
 
痛くなるタイミングも、ストレスとは関係なく突然痛いこともあれば、ストレスが強いときに悪化することもあれば、つねづね痛いこともあります。
 
介護のストレスがかかると必ず左側の首筋が脹る女性は、胸とわき腹の痛みも腰痛も頭痛も目の症状もすべて、そういえば左側に出ていた…ということも、実際にありました。

 

すべてが肝鬱とは限らない

もちろん、すべての病気が肝気鬱結によって引き起こされるわけではありません。肝鬱以外の体質によるもの、外傷や感染症によるもの、遺伝的な要因、あるいは、西洋医学的にも中医学的にも謎なこともあるかもしれません。

不調は体質を知るチャンスになる

前回を含めて「肝鬱がもたらす不調のパターン」を5つだけ選んで紹介しましたが、この5つも実際にははっきりと分類できるものではありません。異なるパターンの中で症状が重複しているのは、概念としてまたがっていたり、病機としてグラデーションのように変化したりするからです。
 
現代の日本は、もしかすると肝鬱さんを生み出しやすい社会なのかもしれません。この記事を読んで、「もしかして私も…?」と思った方は、ぜひ一度、勇気を出して漢方薬局の扉を叩いてみてください。肝鬱かもしれませんし、そうではないかもしれません。しかし、“自分の体質を知り、対処法を知る“きっかけになる可能性は大いにあります。
 
原因が分かってはじめて、対処法=治し方が導きだせます。自分の体質的な傾向を知れば、今後は対策も立てやすくなります。中医学という“ものさし”も持てると、現代医学とは違った視点から、自分や世界を捉えることができ、視野がぐっと広がります。
 
もしこの「肝鬱さん」シリーズがご好評いただければ、今後は「肝鬱になりやすい人の特徴」や「肝鬱さんに向いた養生法」などもご紹介したいと考えています。お楽しみに!

 
 
参考文献:
・小金井信宏(著)『中医学ってなんだろう(1)人間のしくみ』東洋学術出版社 2009年
・内山恵子(著)『中医診断学ノート』東洋学術出版社 2002年
・丁光迪(著)、小金井 信宏(翻訳)『中薬の配合』東洋学術出版社 2005年
・凌一揆(主編)『中薬学』上海科学技術出版社 2008年
・中山医学院(編)、神戸中医学研究会(訳・編)『漢薬の臨床応用』医歯薬出版株式会社 1994年
・神戸中医学研究会(編著)『中医臨床のための中薬学』医歯薬出版株式会社 2004年
・翁 維健(編集)『中医飲食営養学』上海科学技術出版社 2014年6月
・日本中医食養学会(編著)、日本中医学院(監修)『薬膳食典 食物性味表』燎原書店 2019年
・許 済群(編集)、王 錦之(編集)『方剤学』上海科学技術出版社 2014年
・神戸中医学研究会(編著)『中医臨床のための方剤学』医歯薬出版株式会社 2004年
・伊藤良・山本巖(監修)、神戸中医学研究会(編著)『中医処方解説』医歯薬出版株式会社 1996年
・李時珍(著)、陳貴廷等(点校)『本草綱目 金陵版点校本』中医古籍出版社 1994年
・白川静(著)『常用字解』平凡社 2003年

 
 
 

中垣 亜希子(なかがき あきこ)

すがも薬膳薬局代表。国際中医師、医学気功整体師、国際中医薬膳師、日本不妊カウンセリング学会認定不妊カウンセラー、管理薬剤師。
薬局の漢方相談のほか、中医学・薬膳料理の執筆・講演を務める。
恵泉女学園、東京薬科大学薬学部を卒業。長春中医薬大学、国立北京中医薬大学にて中国研修、国立北京中医薬大学日本校などで中医学を学ぶ。「顔をみて病気をチェックする本」(PHPビジュアル実用BOOKS猪越恭也著)の薬膳を担当執筆。

すがも薬膳薬局:http://www.yakuzen-sugamo.com/