ビューティー
更新日:2020.03.05公開日:2016.10.31 美容&健康トレンド薬剤師兼美容家として活動する花田真理さんが、「薬剤師として知っておきたい美容の知識」「手軽にできるヘアアレンジ」など、“薬剤師と美容”をテーマに語るコラムです。
当連載の第2回で、化粧品の使用期限についてご紹介しました。
その際にも化粧品の劣化を遅らせる方法を少しご紹介しましたが、保管方法は化粧品を使用していく上ではたいへん重要なポイントになります。
肌トラブルを避けるためには、化粧品を品質の良い状態で長持ちさせることが必要です。
今回は化粧品を長持ちさせる化粧品の使い方について詳しくご紹介します。
化粧品を長持ちさせるポイント
化粧品の劣化を防ぐためには、以下のポイントに注意しましょう。
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①高温・多湿・直射日光の当たる場所で保管しない
これは薬と同じですが、高温・多湿・直射日光の当たる場所での保管は化粧品の劣化がしやすい状態です。
ドレッサーを窓側に設置していたり、洗面所に化粧品を置きっぱなしにしているという人はいませんか?
中にはクレンジング剤や洗顔料を浴室に置きっぱなしという人もいるかもしれません。
浴室にクレンジング剤や洗顔料を置きっぱなしにしているという人の話をよく聞きますが、温度変化が激しく、湿度の高い浴室では、実はクレンジング剤や洗顔料は雑菌の影響を受けやすいのです。
濡れた手で使えるクレンジングなど便利な商品がありますが、浴室に常に置きっぱなしにして問題がないということではありません。
この項目では下記の点に注意しましょう。- ・クレンジングや洗顔は使用するときに、その都度浴室に持ち込む
- ・使い終わったらタオルで水滴を拭き取る
- ・普段は「直射日光が当たらない」「水気が少ない」「室内で温度差が起こりにくい」場所に置く
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②容器の蓋を閉める
ポンプタイプの基礎化粧品など蓋を閉める必要がないものは別ですが、化粧水・乳液・クリーム・アイシャドウ・チーク・マスカラ・フェイスパウダーなど多くのアイテムには蓋がついています。
「蓋を閉めない人はあまりいないのでは?」と思いがちですが、蓋をしっかり閉めていない人は意外といます。
カチッと音が鳴るまで閉めていなかったり、回して閉めるタイプの蓋をきちんと噛み合うまで閉めていない場合があります。
自分では閉めたと思っていても、実際には蓋がきちんと閉まっていなかった場合、- ・蓋の隙間から空気が入って化粧品が酸化しやすくなる
- ・雑菌が繁殖がしやすくなる
- ・水分やアルコールが揮発して成分の配合バランスが崩れてしまう場合がある
という問題が発生しやすくなります。
この項目では下記の点に注意しましょう。- ・化粧品は蓋の種類に合わせて「しっかりと」閉める
次回は残り2つのポイントについてご紹介します!
正しく保管して、いつでもいい状態の化粧品が使えるようにするために、確認してみてくださいね!
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