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10月経営統合へ契約締結~新社名は「マツキヨココカラ」

薬+読 編集部からのコメント

マツモトキヨシHDとココカラファインが2月26日に経営統合契約を締結。両社は、10月1日付で新統合会社「マツキヨココカラ&カンパニー」の立ち上げを発表しました。グループ経営目標として、2026年3月期に売上高1兆5000億円、営業利益率7.0%を目指すことを明らかにしています。10月1日付でマツモトキヨシHDはココカラファインの発行済全株式を取得し、ココカラファインは9月29日に上場廃止となる予定。新会社の代表取締役会長にマツキヨHDの松本南海雄氏、代表取締役社長に松本清雄氏、代表取締役副社長にココカラの塚本厚志氏が就任します。

マツモトキヨシホールディングスとココカラファインは2月26日、経営統合契約を締結した。同日に記者会見した両社は、10月1日付で新統合会社「マツキヨココカラ&カンパニー」を立ち上げると発表。グループ経営目標として、2026年3月期に売上高1兆5000億円、営業利益率7.0%を目指すことを明らかにした。

 

今回の経営統合の方式は、株式交換による経営統合で、マツモトキヨシHDを株式交換完全親会社、ココカラファインを株式交換完全子会社として統合する。10月1日付でマツモトキヨシHDはココカラファインの発行済全株式を取得する。ココカラファインは、9月29日に上場廃止となる予定だ。

 

統合会社の経営体制に関しては、代表取締役会長に松本南海雄氏(マツモトキヨシHD代表取締役会長、写真中央)、代表取締役社長に松本清雄氏(マツモトキヨシHD代表取締役社長、写真左)、代表取締役副社長に塚本厚志氏(ココカラファイン代表取締役社長、写真右)が就く。取締役は、マツモトキヨシHDから10人、ココカラファインから5人を選任し、候補者とする。

 

統合について、新会社の社長に就任予定の松本清雄氏は「大きな二つの意義がある」と強調。最も身近な日本最大のドラッグストアグループが誕生すること、ヘルス&ビューティ分野で圧倒的なプレゼンスを獲得し、国内ドラッグストア業界を力強く牽引することを挙げた。

 

その上で、26年3月期にグループ売上高1兆5000億円の目標について、「新規出店や既存店の改装、調剤事業の強化など、これまでやってきたことを着実に、戦略的に進めていくことが第一条件」と指摘。「さらに、今まで以上にM&Aや業務提携、フランチャイズ契約なども含め、同じ志になってもらえる企業が集まれば、目標到達も早いと思う」と述べ、さらなるM&Aなどにも言及した。

 

調剤事業の取り組みについては、副社長に就任予定の塚本氏が「両社合算で1000億円を超える規模、拠点数も700拠点を超えることとなる。この規模は、調剤薬局業界の中でも相当なプレゼンスを発揮できる」と説明。

 

「医薬品、調剤機器の仕入れでのコスト削減にはもちろん取り組むが、対人業務全般に関する意見交換、情報交換を進めながら、引き続き両社のノウハウを共有して患者向けサービスの充実を進めていきたい」と述べた。

 

また、「両社のロケーションは、地域密着型の店舗経営、運営をしている」と指摘し、「地域密着型のロケーションを活かし、より一層磨きをかけて地域包括ケアシステムの構築に力を注いでいきたい」と話した。

 

一方、会長に就任予定の松本南海雄氏は、今回の経営統合がドラッグストア業界に与える影響に言及。「同じドラッグストアといっても、各社で戦略に違いがある。食品を強化する企業、調剤併設を進める企業、われわれのように立地や環境に合わせて最適な品揃えで展開する企業などであり、小売業界の中で寡占化が進んでいない業界と言われている。今回の統合をきっかけに、再編が進むことは考えられる」と見通した。

 

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出典:薬事日報

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