薬にまつわるエトセトラ 更新日:2023.05.30公開日:2023.04.26 薬にまつわるエトセトラ
薬剤師のエナジーチャージ薬読サイエンスライター佐藤健太郎の薬にまつわるエトセトラ

学べば学ぶほど、奥が深い薬の世界。もと製薬企業研究員のサイエンスライター・佐藤健太郎氏が、そんな「薬」についてのあらゆる雑学を綴るコラムです。

連載100回記念

薬にまつわるエトセトラ・まとめて読みたい薬の雑学【連載100回記念】

製薬企業研究員出身のサイエンスライター・佐藤健太郎氏が、薬についての雑学をさまざまな角度から綴るコラム「薬にまつわるエトセトラ」。2014年にスタートし、このたびめでたく連載100回を迎えました! それを記念して、過去の記事の中からあらためておすすめしたいものをピックアップし、5つのテーマ別にご紹介します。

(執筆:宮田里依 【ナレッジリング】)

 

薬にまつわる素朴な疑問

複雑・難解で勉強中の薬学生や業務に邁進する薬剤師の頭を悩ませる、薬の名前。同じ薬でも開発中のコードネーム、一般名、商品名をそれぞれ持っているのがまた厄介です。これらの名前が、どのように命名されているのかを考えたことはありますか? 
 
実は、薬の名前について知ることで、その成り立ちや効果を推測できるのです。
 


 

 

 
また、「薬は苦いのはなぜ?」「海外の薬局や薬学関連の学会のロゴなどで『蛇』をよく目にするのはなぜ?」など、日ごろは気にしないけれど、すぐに答えが見つからない気になるテーマにフォーカスした記事もあります。学校の同級生や職場の同僚に話したくなるような薬の雑学を、を以下のリンクからチェックしてみてください!

 

 

 

 

 

「あったらいいな」夢の薬と待望の新薬

日進月歩の薬学の力で多くの病気が治療可能になっていますが、それでもまだ治療薬が見出されていない病気(アンメット・メディカル・ニーズ)、薬で進行を抑えることが精いっぱいの病気もあります。
 
完成が待ち望まれる薬は数多く、虫歯が治る薬やアルツハイマー型認知症の治療薬などが例として挙げられます。これらの薬が誕生する未来はやってくるのでしょうか? 具体的な薬の名前を挙げながら、最新の薬学研究に基づいた考察を展開します。

 


 

 

 

 

 
また、人類の見果てぬ夢である「不老不死」を薬でかなえることはできるのか? 「ドラえもん」にひみつ道具として登場する薬は実現可能性があるのか? こうしたファンタジーな謎に迫った記事も必読です!

 


 

 

元製薬企業研究者が語る!創薬事情

新型コロナウイルス感染症の流行当初、治療薬やワクチンの完成にどれくらいの時間がかかるのか、多くの人が気を揉んだことでしょう。大きな期待を背負った製薬研究者たちの奮闘や創薬の舞台裏を紹介します。

 


 

 

 
ニュートンがリンゴの実が木から落ちるのを見て万有引力の法則を思いついたような、「本来探していたものとは別の、価値あるものを見つけること、あるいはその能力」を指す「セレンディピティ」についてのコラムや、創薬の現場のをリアルに描いた小説『ビギナーズ・ドラッグ』の解説など、薬剤師の皆さんにとって新たな視点を得るきっかけになりそうな内容が盛りだくさんです。

 


 

 

 

身の回りにある化合物

身体に悪影響というイメージが強いニコチンですが、うまく活用できれば私たちの生活に良い影響もあることをご存じでしたか? また、お茶やエナジードリンクなどに含まれているカフェインにも良い面・悪い面があります。私たちの身の回りは、案外「毒にも薬にもなる」化合物にあふれているようです。日本ではあまりなじみのない香辛料と医薬の意外なつながりについて興味のある方も、ぜひ以下の記事をご覧ください。

 


 

 

 

ノーベル賞と医薬

ノーベル賞(ノーベル生理学・医学賞)は、成し遂げられた医薬品開発がどれくらい素晴らしい(=その医薬品の開発により社会に大きな変革をもたらす可能性がある)ものかを、一般人にも分かりやすく示してくれる指標でもあります。

 


 

 

 
もちろん、ノーベル賞がすべてではありませんが、100年以上の歴史を持つ同賞が人類の医薬品開発の歴史を照らしてきたことは確か。医薬とノーベル賞の歴史をひも解いてみましょう。

 


 

 
いかがでしたか? 改めて意外な発見や誰かに話したくなるエピソードが見つかったのではないでしょうか。「薬にまつわるエトセトラ」の今後に、ますますご期待ください!

 

(執筆:宮田里依 【ナレッジリング】)


佐藤 健太郎(さとう けんたろう)

1970年生まれ。1995年に東京工業大学大学院(修士)を卒業後、国内製薬企業にて創薬研究に従事。2008年よりサイエンスライターに転身。2009年より12年まで、東京大学理学系研究科化学専攻にて、広報担当特任助教を務める。『世界史を変えた薬』『医薬品クライシス』『炭素文明論』など著書多数。2010年科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞(個人)。ブログ:有機化学美術館・分館

 

ベストセラー『炭素文明論』に続く、文明に革命を起こした新素材の物語。新刊『世界史を変えた新素材』(新潮社)が発売中。

佐藤 健太郎
(さとう けんたろう)

1970年生まれ。1995年に東京工業大学大学院(修士)を卒業後、国内製薬企業にて創薬研究に従事。2008年よりサイエンスライターに転身。2009年より12年まで、東京大学理学系研究科化学専攻にて、広報担当特任助教を務める。『世界史を変えた薬』『医薬品クライシス』『炭素文明論』など著書多数。2010年科学ジャーナリスト賞、2011年化学コミュニケーション賞(個人)。ブログ:有機化学美術館・分館

 

ベストセラー『炭素文明論』に続く、文明に革命を起こした新素材の物語。新刊『世界史を変えた新素材』(新潮社)が発売中。

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