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口腔OTCの根拠公表~鎮痛薬服用前後で効果 日本医薬品情報学会

薬+読 編集部からのコメント

日本医薬品情報学会と千葉県歯科医師会が、薬剤師や登録販売者向けに作成した「口腔領域に使用するOTC医薬品・医薬部外品リスト」について、根拠に基づいた指導ができるよう、クリニカル・クエスチョン形式でエビデンスをまとめました。

日本医薬品情報学会と千葉県歯科医師会は、薬剤師や登録販売者が消費者からのOTC医薬品使用に関する相談に応えられるよう作成した「口腔領域に使用するOTC医薬品・医薬部外品リスト」について、根拠に基づいた指導ができるようクリニカル・クエスチョン形式で口腔領域に使用するOTC薬のエビデンスをまとめた。

 

口腔領域のOTC薬には様々な剤形があり、特殊な使用方法が求められるが、専門家が根拠に基づいたセルフメディケーションを推奨するためには、エビデンスを明確にする必要性があるとして、評価手順書を作成しリスト化されたOTC薬のエビデンスを集めることになった。

 

今回、歯痛に対する鎮痛効果では、通常診療で必要と判断されたロキソプロフェン、メフェナム酸、アセトアミノフェンの薬剤間に有意差は認められなかったものの、服用前後の比較では3剤とも有意な鎮痛効果が得られたとした。

 

また、鎮痛剤の即効性を比較するため、下顎埋伏智歯抜歯術後の鎮痛効果についてアセトアミノフェン1000mg群、同500mg群、ロキソプロフェンナトリウム60mg群、プラセボ群の4群に無作為で割り付け、初回疼痛発現時間を検討したところ、アセトアミノフェン1000mg群は80分後、同500mg群は70分後、ロキソプロフェンナトリウム60mg群は50分後、プラセボ群は30分後と即効性に違いが見られたとした。

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出典:薬事日報

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