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【エスエス製薬】持続性有効成分が医療用と同量‐新発売「アレジオン20」に期待

薬+読 編集部からのコメント

本格的な花粉シーズンを前に、エスエス製薬が有効成分のエピナスチン塩酸塩を2倍(医療用と同量)に配合した「アレジオン20」を発売しました。眠気や鈍脳、口の渇きなどが起こりにくいといい、その効果に期待が高まっています。

アレジオン20

エスエス製薬が昨年12月に新発売したアレルギー専用鼻炎薬「アレジオン20」(第2類医薬品)は、持続性有効成分エピナスチン塩酸塩が従来品(アレジオン10)の2倍(1日量中20mg)に増量され、医療用と同量配合になったことで、鼻水・鼻づまり・くしゃみなどアレルギー性鼻炎の諸症状に、より高い効果を発揮する。同社では「医療用で実績のあるブランドでもあり、効き目を求めるユーザーに向け、花粉飛散ピークを迎える今月中旬前後をメドにCM放映を行い、新規の取り扱い店頭でも訴求することによって、従来品以上のシェア拡大につなげたい」考えだ。

 

同社は2011年に、現在もアレルギー性疾患の治療に汎用されている成分(エピナスチン塩酸塩10mg)を日本で初めてOTC医薬品にスイッチした「アレジオン10」を発売(当時は第1類医薬品)し、アレルギー性鼻炎への高い効果が大きな注目を集めた。そして今回発売された「アレジオン20」は、有効成分が2倍量(医療用と同量配合)となり、さらなる効き目に期待が高まる。

 

第2世代抗ヒスタミン成分であるエピナスチン塩酸塩は、アレルギー誘発物質の放出を抑制し、鼻炎症状の発症を抑える。また、アレルギー誘発物質の作用を阻害することによって鼻炎症状をしっかり抑える。そして好酸球の活性化・遊走を抑えることにより、鼻炎症状の悪化を防ぐ。これら「抗アレルギー作用」「抗ヒスタミン作用」「抗炎症作用」の三つの作用で、アレルギー症状をブロックする。

 

エピナスチン塩酸塩は、鼻ではヒスタミンの働きを阻害する作用があるが、脳には移行しにくいため、覚醒を妨げず、眠気や鈍脳(インペアードパフォーマンス)が起こりにくく、口が渇きにくいという特徴がある。同成分を医療用と同量配合した「アレジオン20」は、寝る前に1日1回服用することで、1日中効き目が続くのはもちろん、日中に眠気やパフォーマンスの低下を起こしにくい薬を求めていた人に、自信をもって勧められる薬といえよう。

 

花粉などの季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は、花粉飛散予測日から、または症状が出始めたら早めに服用を始めるのが効果的ということで、今年もCMでは引き続きアレジオンのイメージキャラクターである女優の武井咲を起用し、飛散ピークを迎える今月中旬から順次新CMを放映する予定。

 

エピナスチン塩酸塩は現在も医療用として実績ある成分だけに、「アレジオン20」は薬剤師にとって親しみのある、信頼感のあるブランドだが、第2類として販売できるということもあり、同社では薬剤師を含めた学術研修会等の場において、登録販売者への反応が非常にいいという。「アレジオン10、アレジオン20ともに第2類医薬品であり、購入の際には薬剤師や登録販売者に相談やアドバイスを受けることが望まれる。今後も販促資料等も含め、店頭の専門家への情報提供に注力していきたい」(エスエス製薬マーケティング本部担当者)とする。

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出典:薬事日報

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