「キックリン」に効能追加‐2件の一変を報告
薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会は5日、アステラス製薬の高リン血症治療薬「キックリンカプセル」など2品目の効能を追加する一部変更承認を報告した。
報告品目
▽「キックリンカプセル250mg」(アステラス製薬):有効成分のビキサロマーを含有し、慢性腎臓病患者における高リン血症の改善の効能・効果を追加する。
効能・効果が透析中の慢性腎不全患者のみに限定されていたが、保存期の慢性腎臓病患者にも使用できるようになった。
再審査期間は残余期間の2020年3月29日まで。海外承認はない。
▽「トリプタノール錠10、同錠25」(日医工)・「アミトリプチン塩酸塩錠10mg『サワイ』、同25mg『サワイ』」(沢井製薬):有効成分のアミトリプチン塩酸塩を含有し、末梢性神経障害性疼痛の効能・効果を追加する。
用法・用量は1日10mgを初期用量とし、その後、年齢、症状により適宜増減するが、1日150mgを超えないこと。厚生労働省の未承認薬等検討会議で公知申請が妥当と判断され、日医工と沢井製薬が公知申請していた。再審査期間はなし。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
ステラス製薬の高リン血症治療薬「キックリンカプセル」「「トリプタノール錠」の2品目に効能追加の一部変更承認が行われました。「キックリン」の効能・効果はこれまで、透析中の慢性腎不全患者のみに限定されていましたが、保存期の慢性腎臓病患者にも使用できるようになったということです。