医療機器

3品目で添付文書改訂

薬+読 編集部からのコメント

2017年2月14日(火)、厚生労働省は抗癌剤「ベムラフェニブ」、抗アレルギー性緩和精神安定剤「ヒドロキシジン塩酸塩」「ヒドロキシジンパモ酸塩」の3品目について添付文書の「使用上の注意」を改訂するよう指示しました。ベムラフェニブについては、「重要な基本的注意」と「重大な副作用」の項に急性腎障害についての記載を求めています。

厚生労働省は14日、中外製薬の抗癌剤「ベムラフェニブ」(製品名:ゼルボラフ)など3品目について、添付文書の「使用上の注意」を改訂するよう製造販売業者に指示した。

 

ベムラフェニブについては、「重要な基本的注意」の項に急性腎障害が現れることがあるため、投与開始前と投与中に定期的に腎機能検査を行うよう追記。また、「重大な副作用」の項にも急性腎障害を追記し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量、休薬、投与を中止するなど適切な処置を行うよう注意喚起した。

 

直近3年間で国内で報告された副作用のうち、急性腎障害に関連する症例が2件確認されている。今回、国内および海外の症例が集積し、安全性や効能および効果などを記載した文書であるCCDSが改訂されたことから、専門家の意見を踏まえた上で、使用上の注意を改訂することが適当と判断した。

 

また、ファイザーの抗アレルギー性緩和精神安定剤「ヒドロキシジン塩酸塩」「ヒドロキシジンパモ酸塩」(製品名:アタラックス)に関しては、国内および海外症例が集積したことや、米国の添付文書が改訂されたことを踏まえ、「重大な副作用」の項に急性汎発性発疹性膿疱症を追記。観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うよう注意喚起した。

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出典:薬事日報

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