【薬事日報調査】薬系大学18年度教授人事・組織変更[1]
18校で新学部長・新学長が誕生‐新たな研究室・講座を多数が設置
2018年度は新設の山口東京理科大学薬学部が加わり75校となり、北海道薬科大学が北海道科学大学薬学部として新たなスタートを切った。また、18の薬学部・薬科大学に新たな薬学部長・学長(17年度途中含む)が誕生した。一方、高崎健康福祉大、東邦大、金沢大、摂南大、福山大など17大学(新設校除く)に新たな研究室や講座等が設置されたほか、数大学で講座・部門等の体制・組織の改編が行われた。本紙が全国薬系大学・薬学部の協力を得て実施した「教授人事異動に関するアンケート調査」で明らかになった。今年度の新任教授(17年度途中も含む)および17年度退職教授、研究室等の新設や名称変更等は次の通り。なお、掲載したのは、回答のあった「異動情報」の範囲内であり、未回答等については掲載していない。
記載様式の注釈
(1)新任教授は主宰・担当の研究室・講座・分野・部門名等、カッコ内に前職(回答範囲内での記載)、次いで氏名の順に記載。カッコ内に「現・」とあるのは兼任・現職。
(2)日付を記載したのは、年度途中の就任、設置等、年度末外の退職の場合。
(3)新設等で主宰が准教授等の場合は、氏名の後に「・准教授」などと表記。
(4)名称変更、退任のカッコ内は旧研究室・講座・分野・部門名等。
北海道・東北
▽北海道医療大学
退職:平藤雅彦(薬理学)、大倉一枝(生命物理科学)、八木直美(薬学教育推進)、石倉稔(創薬化学)
▽北海道科学大学(旧北海道薬科大学)
新任:学部長(北海道薬科大学副学長)猪爪信夫、医薬化学(奥羽大学薬学部有機化学教授)山岸丈洋
退職:早勢伸正(薬物治療学)
▽青森大学
新任:社会薬学(奥羽大学薬学部准教授)多根井重晴
▽岩手医科大学
新任:学部長(現・薬剤治療学教授)三部篤、情報薬科学(同准教授、17年7月1日付)西谷直之
名称変更:薬科学講座創薬有機化学分野(有機合成化学講座)河野富一、薬科学講座天然物化学分野(天然物化学講座)藤井勲、薬科学講座構造生物薬学分野(構造生物学薬講座)野中孝昌、薬科学講座分析化学分野(分子生物薬学講座)藤本康之・准教授、生物薬学講座機能生化学分野(機能生化学講座)中西真弓、生物薬学講座生体防御学分野(生体防御学講座)大橋綾子、生物薬学講座神経科学分野(神経科学講座)駒野宏人、病態薬理学講座分子細胞薬理学分野(分子細胞薬理学講座)弘瀬雅教、病態薬理学講座臨床医化学分野(臨床医化学講座)那谷耕司、病態薬理学講座薬剤治療学分野(薬剤治療学講座)三部篤、医療薬科学講座創剤学分野(創剤学講座)佐塚泰之、医療薬科学講座薬物代謝動態学分野(薬物代謝動態学講座)小澤正吾、医療薬科学講座衛生化学分野(衛生化学講座)杉山晶規・准教授、臨床薬学講座臨床薬剤学分野(臨床薬剤学講座)工藤賢三、臨床薬学講座情報薬科学分野(情報薬科学講座)西谷直之、臨床薬学講座地域医療薬学分野(地域医療薬学講座)高橋寛、臨床薬学講座薬学教育学分野(薬学教育学科)奈良場博昭
廃止:細胞病態生物学講座
退職:名取泰博(衛生化学講座)
▽東北大学
退職:大島吉輝(医薬資源化学)、安齋順一(物性解析化学)
▽東北医科薬科大学
新任:実験動物センター(同薬学教育センター准教授)川村俊介
退職:土屋節夫(臨床薬剤学)、安藤隆一郎(実験動物センター、18年1月14日付)
▽奥羽大学
新任:衛生化学(富山大学薬学系准教授)佐久間勉、機能形態学(東北大学薬学研究科准教授 兼東北大学病院薬剤部副薬剤部長)守屋孝洋、医療薬学(同准教授)伊藤鍛
退職:上野明道(衛生化学)、高橋則男(医療薬学)、山岸丈洋(有機化学)、小谷政晴(生物学、18年1月4日付)、野島浩史(機能形態学、18年3月2日付)
▽いわき明星大学
新任:学部長(現・生化学教授)片桐拓也、生薬学(秋田県観光文化スポーツ部主幹)堀一之、病態・薬物治療学(北海道医療大学薬学部教授)平藤雅彦・特任
退職:山崎洋次(病態・薬物治療学)、川口基一郎(生薬学)
関東(東京除く)
▽国際医療福祉大学
新任:医療薬学(東京薬科大学薬学実務実習教育センター教授、17年10月1日付)倉本敬二
▽高崎健康福祉大学
新任:分子薬化学(同准教授)峯野知子、免疫・アレルギー学(同准教授)森哲哉、 薬剤疫学(准教授)岡田裕子
新設・新任:分子薬物治療学(金沢大学薬学類分子薬物治療学准教授)中道範隆
▽城西大学
新任:教育支援室(明治薬科大学薬学教育研究センター教授)北原嘉泰・客員
退職:橋本フミ惠(皮膚生理学)、津田整(薬物療法学)
▽日本薬科大学
新任:有機医薬品化学(同薬品創製化学准教授)齋藤俊昭、ビジネス薬学(同准教授)井上俊夫、教養・基礎薬学(奥羽大学薬学部准教授)和田重雄、臨床薬学(佐久総合病院薬剤部)油井信明
新任・名称変更:分子機能科学(物理系薬学分野・准教授)荒井健介
名称変更:有機医薬品化学(薬品創製化学)原口一広、分子機能科学(物理系薬学)荒井健介、衛生薬学(健康生命科学)樋口敏幸、生命科学薬学(生命分子薬学)山田俊幸、臨床薬学(臨床薬学教育センター)松田佳和、教養・基礎薬学(教養教育センター)佐藤卓美、一般薬学部門(薬学教育推進センター)野口博司
退職:根岸和雄(薬学教育推進センター)、森本一洋(臨床薬剤学)、川久保弘(薬品創製化学)
▽千葉大学
新任:薬学研究院長・学部長(現・活性構造化学教授)石橋正己
名称変更:免疫微生物学(微生物薬品化学研究室)川島博人
退職:根矢三郎(薬品物理化学)
▽東邦大学
新任:臨床薬剤学(同大医療センター佐倉病院薬剤部長)真坂亙
新設・新任:薬品物理化学教室(星薬科大学教育センター准教授)坂田健
退職:長濱辰文(生物物理学)、大林雅彦(臨床薬剤学)
▽東京理科大学
新任:薬理学(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所室長)斎藤顕宜、レギュラトリーサイエンス(医薬品医療機器総合機構生物系審査第二部長)鹿野真弓、薬化学(帝京大学薬学部教授)高橋秀依
退職:岡淳一郎(薬理学)、望月正隆(薬化学)、 深井文雄(分子病態学)
▽日本大学
新任:病院薬学(同准教授)大場延浩
退職:草間國子(生化学)
▽千葉科学大学
新任:臨床医学(東邦大学医学部薬理学講師)安東賢太郎
退職:木島孝夫(薬用資源学)
▽城西国際大学
新設:臨床薬剤学(北海道大学病院薬剤部)冨山直樹・准教授
▽横浜薬科大学
新任:学部長(現病態生理学教授)篠塚達雄、薬品反応学(警察庁科学警察研究所特任研究官)鈴木真一、実務実習センター(東京医科歯科大学歯学部付属病院薬剤部長)原澤秀樹、漢方薬物学(国立環境研究所環境リスク健康研究センター暴露影響計測研究室室長)曽根秀子、分子生物学(同准教授)川嶋剛
退職:奥田千恵子(薬学教育センター)、大場正志(薬品反応学)、重山昌人(実務実習センター)
東京
▽帝京平成大学
新任:薬物動態学(松山大学薬学部教授)水間俊、医薬解析学ユニット(松山大学薬学部准教授)栗原健一、生理・病態学(昭和大学薬学部准教授)石井正和、薬事・情報学(厚生労働省医薬・生活衛生局国際医薬審査情報分析官)渡邊伸一、薬局機能評価学(薬学教育評価機構研究員)福島紀子
名称変更:生理・病態学(生理学)石井正和
退職:渡邊伸一(薬事・情報学、17年7月31日付)
▽東京大学
新任:研究科長・学部長(現・細胞情報学教授)一條秀憲、生理化学(国立遺伝学研究所・中心体生物学研究部門教授)北川大樹
新設:脳神経疾患治療学・社会連携講座(機能病態学教授・兼務、17年7月1日付)富田泰輔
▽東京薬科大学
新任:薬学基礎実習教育センター(同准教授)安藤堅、薬学教育推進センター(同准教授)緒方正裕、衛生化学(同准教授、18年1月1日付)早川磨紀男
新設・新任:臨床医療薬学センター(総合医療薬学准教授)山田純司
退職:立川英一(内分泌・神経薬理学)、渡辺謹三(一般用医薬品学)
▽明治薬科大学
*新たに総合臨床薬学教育研究講座を設置し、その下に5研究室を擁する形とした。
新任:薬学教育研究センター・臨床薬学(国立成育医療研究センター病院薬剤部長)石川洋一、感染制御学(愛知学院大学薬学部微生物学准教授)森田雄二、薬剤情報解析学(同准教授)大野恵子、薬学教育研究センター・基礎科学(准教授)中舘和彦
新設・新任:総合臨床薬学教育研究講座・循環薬理学(薬効学准教授)三田充男、同講座・医療健康科学(東京都健康安全研究センター食品化学部長)高野伊知郎、同講座・臨床免疫学(感染制御学准教授)松井勝彦
新設:総合臨床薬学教育研究講座・臨床神経薬理学(臨床薬剤学准教授)野澤玲子・准教授、同講座・医療製剤学(医療製剤学准教授)下川健一・准教授
名称変更:有機合成化学(医薬分子設計学)高取和彦、医療分子解析学(臨床薬剤学)植沢芳広
退職:池田玲子(感染制御学)、加賀谷肇(臨床薬剤)、岸野吏志(薬剤情報解析学)、北原嘉泰、永山敏廣(薬学教育研究センター・基礎薬学)、古源寛(医薬分子設計学)
▽昭和大学
*従来の「講座・部門」体制を改組した。
新任:物性解析薬学講座・生体分析化学部門(同准教授、18年1月1日付)加藤大
名称変更:基礎医療薬学講座・毒物学部門(生体制御機能薬学講座・毒物学部門/以下、「講座」「部門」非表記)沼澤聡、同・生理病態学(生体制御機能薬学・生理病態学)巖本三壽、同・薬理学(生体制御機能薬学・薬理学)野部浩司、同・薬剤学(薬剤情報学・薬剤学)中村明弘、同・薬物動態学(薬剤情報・薬物動態学)佐藤均基礎薬学・生体分析化学(物性解析薬学・生体分析化学)加藤大、同・薬化学(創薬分子薬学・薬化学)伊藤喬、同・薬品製造化学(創薬分子薬学・薬品製造化学)福原潔、同・生物物理化学(物性解析薬学・生物物理化学)合田浩明、同・生物化学(生体分子薬学・生物化学)板部洋之、同・腫瘍細胞生物学(生体分子薬学・腫瘍細胞生物学)柴沼質子、社会健康薬学・社会薬学(社会健康薬学・地域医療薬学)倉田なおみ、臨床薬学・医薬情報解析学(薬剤情報薬学・医薬情報解析学)加藤裕久
▽昭和薬科大学
新任:学長(現・医薬分子化学教授)山本恵子、社会薬学(医薬品医療機器総合機構・規格基準部部長)宮崎生子、臨床薬学教育研究センター(鈴鹿医療大学薬学部准教授)長南謙一、同(朝霞台中央総合病院薬剤科参与、17年9月1日付)宮崎美子
▽星薬科大学
☆4月1日付で各研究室、研究部門について、薬学科では六つ、創薬学科では二つの「学域」を創設し、その下に研究室、研究部門等を擁する形に組織改変を行った。
新任:実務教育研究部門(同准教授、18年1月1日付)町田昌明、総合基礎薬学教育研究部門(同准教授、18年1月1日付)千葉義彦、薬剤師職能開発研究部門(同准教授、18年1月1日付)湯本哲郎、医療薬剤学(同准教授、18年1月1日付)服部喜之、薬理学(同准教授、18年1月1日付)森友久、薬物治療学(同准教授、18年1月1日付)池田弘子、創薬科学域(先端生命科学研究所特任准教授、18年1月1日付)五十嵐勝秀
新設・新任:機器分析学(薬学教養教育研究学域同准教授)笠井博子
新設:製剤機能分析科学/生体分子薬理学・兼(薬物治療学教授)亀井淳三、生命機能創成科学(創薬科学域教授)五十嵐勝秀、生物制御科学(薬化学教授)細江智夫、国際文化研究室(非常勤講師)Matthew James Stanham・講師
退職:長瀬弘昌(基礎実習研究センター)
▽慶應義塾大学
新任:薬学部長(現・創薬物理化学教授、17年10月1日付)金澤秀子、医薬品情報学(東京大学薬学系研究科特任准教授)堀里子
▽北里大学
新任:生化学(筑波大学グローバル教育院准教授)奧脇暢
退職:服部成介(生化学)
▽武蔵野大学
新任:有機合成化学(北海道大学薬学研究院准教授、17年5月1日付)穴田仁洋
退職:小野秀樹(臨床薬剤学)、大室弘美(医薬品情報学)
▽帝京大学
新任:医薬品分析学(静岡県立大学薬学部医薬生命化学教授)奥直人、薬学部・研究室なし(同大医学部薬理学教授)中木敏夫
新設: 地域医療薬学(同大薬学部特任教授)安原眞人・特任教授
名称変更:生体分子化学(基礎化学)楯直子、代謝化学(有機化学)杉山亨・准教授、細胞生物学(閉鎖)
退職:中込和哉(医薬品分析学)、那須井美和子(基礎生物学)、野尻久雄(細胞生物学)、高橋秀依(有機化学)
中部・東海
▽新潟薬科大学
新任:薬学部長(現・遺伝子治療学教授)前田正知
新設:機能形態学(徳島大学医歯薬学研究部准教授、17年11月1日付)山下菊治
退職:北川幸己(薬品製造学)
▽富山大学
新任:薬学部長(現・薬物生理学教授)酒井秀紀、応用薬理学(京都大学薬学研究科准教授18年2月1日付)久米利明、生体認識化学研究室(同准教授、17年10月1日付)友廣岳則、分子細胞機能学(東北大学医学系研究科免疫学准教授、17年10月1日付)宗孝紀
▽金沢大学
新任:臨床薬物情報学(同大薬学系准教授)石崎純子、
新設・新任:寄附講座「メディークウォリティ・セキュリティ講座」(同大薬学系元教授、17年10月1日付)木村和子
新設:活性相関物理化学(千葉大学園芸学研究科応用生命化学領域准教授、17年10月1日付)高橋広夫・准教授
▽北陸大学
☆4月1日付で臨床薬学教育センターは臨床薬学教育講座に名称変更された。
新任:薬学教育研究センター(生命薬学准教授)内手昇、医療薬学(同准教授)小藤恭子
新設:薬学教育研究センター(薬学教育推進センター教授)中越元子
退職:一ノ木進(薬学基礎教育センター)
▽静岡県立大学
新任:医薬生命化学(同准教授)浅井知浩、創剤科学(アステラス製薬製剤研究所剤形研究室長)近藤啓
退職:奥直人(医薬生命化学)、板井茂(創剤科学)
▽名古屋市立大学
新任:細胞分子薬効解析学(同准教授)山村壽夫、分子生物薬学(九州大学生体防御医学研究所分子医科学准教授、17年5月1日付)白根道子
退職:今泉祐治(細胞分子薬効解析学)
▽名城大学
*「臨床薬学・研究推進センター」を設置し、薬学教育開発センターの医薬連携実務実習部門と実務実習部門とを同センターへ移行した。同センターは実践薬学I・II、病態解析学I・II。臨床薬物治療学I・IIからなる。
新任:薬学教育開発センター実務実習部門(名古屋医療センター薬剤部長、17年10月1日付)松本修一
新任・名称変更:臨床薬学教育・研究推進センター実践薬学I(薬学教育開発センター実務実習部門准教授)黒野俊介
新設:臨床薬学教育・研究推進センター実践薬学II(同薬学部非常勤講師)牛田誠・准教授
名称変更:臨床薬学教育・研究推進センター実践薬学I(薬学教育開発センター実務実習部門)長谷川洋一・黒野俊介・松本修一、同センター・病態解析学I(薬学教育開発センター医薬連携実務実習部門)野田幸裕、同センター病態解析学II(薬学教育開発センター医薬連携実務実習部門)築山郁人、同センター臨床薬物治療学I(薬学教育開発センター医薬連携実務実習部門)早川伸樹、同センター臨床薬物治療学II(薬学教育開発センター医薬連携実務実習部門)脇田康志
▽愛知学院大学
新任:臨床薬物動態学(元愛知医科大学病院臨床研究支援センター教授、17年10月1日付)松浦克彦
退職:國正淳(臨床薬物動態学、17年6月30日付)
▽金城学院大学
退職:野々垣常正(基礎医療薬学)
▽岐阜薬科大学
新設:実践薬学大講座グローバルレギュラトリーサイエンス研究室(グローバルレギュラトリーサイエンス寄附講座)塚本桂・特任教授、寄付講座「バイオメディカルリサーチ」(現・新日本科学常務執行役員・安全性研究所所長)角崎英志・特任教授、寄附講座「地域医療薬学」(現・ウエルシア薬局株式会社地域連携推進担当部長、17年9月7日付)小原道子・特任教授
退職:永瀬久光(生命薬学大講座衛生学)
▽鈴鹿医療科学大学
新任:学部長(現・分子毒性学教授)原田均、学科長(現生化学教授)佐藤英介、生理学(同准教授)赤塚結子
退職:半田哲郎(物理化学)
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
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薬事日報社が全国の薬系大学にアンケート調査をし、回答があった人事情報や組織変更情報をまとめました。
本年度は18校で新学部長や学長が誕生し、多くの新しい研究室などがお目みえしました。