AML治療薬「ゾスパタ錠」、世界に先駆けて新発売
アステラス製薬は、再発・難治性のFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)を適応とした世界初のFLT3阻害剤「ゾスパタ錠40mg」(一般名:ギルテリチニブフマル酸塩)について、世界に先駆けて新発売した。ファーストインクラスの薬剤であり、アステラスの成長を牽引する製品の一つと位置づける。
同剤は、FLT3の活性化変異である遺伝子内縦列重複変異(ITD)とチロシンキナーゼドメイン変異(TKD)の双方に阻害活性を示すことで、変異を有する腫瘍細胞の増殖を抑制すると考えられている。AML患者全体の3分の1にFLT3変異が認められている。
アステラスのMRは、現在国内で約2100人。そのうち、抗癌剤「イクスタンジ」を含む泌尿器・血液癌領域に特化したMR部隊が、ゾスパタの情報提供を担う。
一方ゾスパタは、先月に米FDAから成人の再発・難治性のFLT3遺伝子変異陽性AML治療薬として承認を取得。米国で血液癌領域に特化した数十人規模のMRを雇用し、営業体制を強化しているところだ。
欧州では、現在第III相試験を実施している。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
アステラス製薬は、FLT3阻害剤「ゾスパタ錠40mg」を世界に先駆けて新発売。一般名:ギルテリチニブフマル酸塩、再発・難治性のFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)を適応としています。