早期退職に172人~約51億円を計上
中外製薬は24日、早期退職者を募集した結果、172人が応募したと発表した。応募した社員は6月末に退職する。早期退職の特別加算金として約51億円を今年度第2四半期決算に計上する予定。今回の早期退職募集は、6月末時点で満45歳以上の正社員とシニア社員を対象に、今月1~19日まで募集を行った。募集人員数は特に定めていなかった。
同社では、昨年度に過去最高の売上収益・営業利益を達成したが、新薬開発の難易度上昇や薬価制度の抜本改革など、事業環境の厳しさを背景に早期退職者の募集を実施した。
デジタル化に伴う事業活動の変革、就業意識やライフスタイルの多様化により、早期退職して新たなライフプランに基づく人生設計を考える従業員の支援も実施目的に挙げている。
早期退職希望者には、通常の退職金に特別加算金を支給するほか、外部の専門会社による再就職支援サービスを提供する。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
昨年度、過去最高の売上収益・営業利益を達成した中外製薬(本社・東京都中央区)ですが、事業環境の厳しさを背景に、満45歳以上の正社員とシニア社員を対象に早期退職者の募集を実施したところ172人が応募。希望者には通常退職金と特別加算金を支給するほか、再就職支援サービスが提供されます。