第12回 平井陽子 先生
健康増進のみならず、日本の医療費削減にもつながる正しい「予防医療」や「栄養療法」。近年、自分自身で健康管理する「セルフメディケーション」の重要性も叫ばれ、それを支える柱のひとつが、処方箋なしでも手に入れることのできる医療用サプリメントや一般用医薬品ではないでしょうか。前回に引き続き、「薬剤師カフェ・ヴィタ」店長の平井陽子さんに、薬剤師としてのセルフメディケーションへの関わり方についてうかがいました。
こうしたとき、あまり押しつけがましくならず、その方の健康に役立つ情報をお伝えしながら商品をお勧めするにはどうしたら良いのでしょうか。
薬局やドラッグストアに訪れたお客さまの多くは、薬剤師の言葉を信用して商品の購入を検討してくださいますよね。ですから、薬剤師にはその信用に応える責任があると私は考えています。まずは、「どうなさいましたか」と声をかけ、これに対し、少しでも心を開いてもらえた場合には、誠意をもって適切な商品説明をします。それがお客さまとの信頼関係を築く第一歩です。そのために欠かせないのは、店舗に置いてある商品の知識。在庫している商品の種類を把握しておくのはもちろん、商品に含まれる有効成分、お勧めする際に気をつける点などの薬学的な知識を蓄えておくことが欠かせません。
商品の知識はメーカーが開催する勉強会、一般用医薬品について網羅された成書、国や製薬メーカーが公開しているウェブサイトなどから入手することができますから、時間を見つけて少しずつ情報を蓄えていきましょう。こうした知識の蓄積が、接客のときのちょっとしたアドバイスにつながり、お客さまからの信頼獲得に結びつきます。
さらに、病気になってから「医薬品」を摂取する前に、薬剤師が「予防医療」として有効な栄養素などをお勧めすることは、これからますます社会全体から求められていくことだと思います。
町中のドラッグストアや調剤薬局の薬剤師は、医薬品に加え、ビタミンなど栄養素の知識もある身近なエキスパート。例えば近年、月経痛がひどいためにピルなどの医薬品を服用する女性が増えています。しかし、一部のピルは副作用として葉酸などを体内で不足させることもあり、葉酸不足による貧血を起こす女性もいます。貧血症状が出て病院に駆け込む前に、薬剤師が「この医薬品を摂取しているのなら、この栄養素は摂ったほうが良い」と伝えられたらどうでしょうか。多くの人が病院へ行かずに済むこともあるでしょう。このように、特定の医薬品を摂取することにより失われる栄養素を的確にアドバイスし、健康維持に貢献できるのも薬剤師ならではの職能です。
薬剤師が「予防医療」に参加することにより、日本の医療費削減に大きく貢献し、日本全体をより良い方向へと導くのです。
薬局やドラッグストアに訪れたお客さまの多くは、薬剤師の言葉を信用して商品の購入を検討してくださいますよね。ですから、薬剤師にはその信用に応える責任があると私は考えています。まずは、「どうなさいましたか」と声をかけ、これに対し、少しでも心を開いてもらえた場合には、誠意をもって適切な商品説明をします。それがお客さまとの信頼関係を築く第一歩です。そのために欠かせないのは、店舗に置いてある商品の知識。在庫している商品の種類を把握しておくのはもちろん、商品に含まれる有効成分、お勧めする際に気をつける点などの薬学的な知識を蓄えておくことが欠かせません。
商品の知識はメーカーが開催する勉強会、一般用医薬品について網羅された成書、国や製薬メーカーが公開しているウェブサイトなどから入手することができますから、時間を見つけて少しずつ情報を蓄えていきましょう。こうした知識の蓄積が、接客のときのちょっとしたアドバイスにつながり、お客さまからの信頼獲得に結びつきます。
さらに、病気になってから「医薬品」を摂取する前に、薬剤師が「予防医療」として有効な栄養素などをお勧めすることは、これからますます社会全体から求められていくことだと思います。
町中のドラッグストアや調剤薬局の薬剤師は、医薬品に加え、ビタミンなど栄養素の知識もある身近なエキスパート。例えば近年、月経痛がひどいためにピルなどの医薬品を服用する女性が増えています。しかし、一部のピルは副作用として葉酸などを体内で不足させることもあり、葉酸不足による貧血を起こす女性もいます。貧血症状が出て病院に駆け込む前に、薬剤師が「この医薬品を摂取しているのなら、この栄養素は摂ったほうが良い」と伝えられたらどうでしょうか。多くの人が病院へ行かずに済むこともあるでしょう。このように、特定の医薬品を摂取することにより失われる栄養素を的確にアドバイスし、健康維持に貢献できるのも薬剤師ならではの職能です。
薬剤師が「予防医療」に参加することにより、日本の医療費削減に大きく貢献し、日本全体をより良い方向へと導くのです。