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「ミカトリオ」に使用指針‐8週以上の併用療法後明記

薬+読 編集部からのコメント

厚生労働省は高血圧治療用配合剤「ミカトリオ配合錠」についてのガイドラインをまとめました。ミカトリオの添付文書には、テルミサルタン、アムロジピン、ヒドロクロロチアジドを一定期間にわたって同じ用法・用量で併用し、安定した血圧コントロールが得られている場合に切り替えを検討することとされていますが、ガイドラインでは「一定期間」を「8週間以上」と明確にしているということです。

厚生労働省は、高血圧治療用配合剤「ミカトリオ配合錠」について、有効成分のテルミサルタン、アムロジピン、ヒドロクロロチアジドを併用療法で8週間以上使用し、血圧コントロールの安定を確認した上で切り替えを検討するとしたガイドラインをまとめ、11月25日付で都道府県担当者に薬局や医療機関等へ周知するよう通知した。

 

ガイドラインは、日本循環器学会と日本高血圧学会の協力によりまとめられたもの。ミカトリオの添付文書には、ミカトリオを第一選択薬とせず、テルミサルタン、アムロジピン、ヒドロクロロチアジドを一定期間にわたって同じ用法・用量で併用し、安定した血圧コントロールが得られている場合に切り替えを検討することとされているが、ガイドラインでは「一定期間」を「8週間以上」と明確にした。

 

また、切り替え後に副作用の出現や過降圧などが確認された場合は速やかに使用を中止し、変更前の治療薬に戻すことや、その際に一部の成分を減量したり、他の薬剤による降圧療法に変更するなど適切な高血圧管理を行うことが必要とした。

 

ミカトリオ配合錠は、アンジオテンシン1受容体拮抗薬(ARB)のテルミサルタン、カルシウム拮抗薬のアムロジピン、チアジド系利尿薬のヒドロクロロチアジドを含有する3剤配合降圧剤で、9月に国内で初めて承認された。

 

服薬錠数が減ることで、服薬アドヒアランスの改善が期待される一方、用量が固定されることから、初期投与により過剰な血圧低下のおそれや投薬の調整が難しいこと、副作用が生じた際に原因となる薬剤の特定が困難であるといった懸念から、適正使用に向けて関連学会と協力してガイドラインをまとめた。

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出典:薬事日報

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