医療機器

カラーCL適正使用を啓発‐夏休みに若い女性へ情報発信

薬+読 編集部からのコメント

若い女性に人気のカラーコンタクトレンズ。健康被害を防止する観点から、医薬品医療機器総合機構(PMDA)がウェブサイトやパンフレットを通じて使用上の注意などを情報発信するとのことです。

医薬品医療機器総合機構(PMDA)は10日、カラーコンタクトレンズ(CL)の主な利用者である若い女性に適正使用を呼びかけるため、夏休みの期間中、PMDAのウェブサイトやパンフレットを通じて、使用上の注意点や正しいレンズケアの方法などについて情報発信を行うこととした。個別の医療機器の適正使用について、PMDAが国民一般に啓発活動を実施するのは今回が初めてとなる。

 

いわゆる「おしゃれ用カラーコンタクトレンズ」については、健康被害の発生を防止する観点から、2009年に高度管理医療機器として規制の対象としてきたが、不適切な使用による眼障害などが報告されているため、厚生労働省や国民生活センターは適正使用の徹底や定期検診の必要性を利用者に注意喚起してきた。

 

PMDAは、これらの活動と協調するため、夏休みの期間中、主な利用者である若い女性をターゲットに適正使用の啓発活動を実施する。PMDAのウェブサイトに特設ページを設置し、購入時の注意点、正しいCLケアの方法、眼科受診の必要性などを動画で配信すると共に、街頭で啓発パンフレットを配布して注意を呼びかけることとした。

 

国民生活センターの報告によると、04~13年の10年間で、カラーCLの使用や目の影響等に関する相談が737件寄せられ、使用者の多くは10~20代の女性が占めていることが分かった。また、中高生の使用状況等を調べた厚労省の調査では、適正に使用した場合と比較し、「指示通りのケア(選択・消毒等)をしていないケース」で眼障害のリスクが1.71倍、「1日の装用時間が15時間を超えるケース」で1.19倍高まることなどが明らかとなった。

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出典:薬事日報

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