薬剤師会

基礎的医薬品、134成分617品目が対象

薬+読 編集部からのコメント

2016年1月20日、基礎的医薬品の対象品目が中央社会保険医療協議会総会で了承されました。これは医療現場で欠かせない医薬品の製造・販売の継続を目的に薬価を下支えする制度。2016年度の薬価制度改革で導入されます。

厚生労働省は、基礎的医薬品の対象品目を20日の中央社会保険医療協議会総会に提案し、了承された。同制度は、医療現場で欠かせない基礎的な医薬品の製造・販売の継続を目的に、薬価を下支えするもので、2016年度の薬価制度改革で試行的に導入する。抗生物質の「アモリン」や抗結核薬の「エブトール」、医療用麻薬の「MSコンチン」、甲状腺ホルモン薬「チラーヂン」など134成分617品目が対象となった。

 

同制度の対象となるのは、▽薬価収載から25年以上経過し、成分全体および銘柄の乖離率が全ての既収載品の平均乖離率以下▽一般的なガイドラインに記載され、広く医療機関で使用されているなど汎用性のあるもの▽過去の不採算品再算定品目、古くから医療の基盤となっている病原生物に対する医薬品、医療用麻薬――の全ての要件を満たす品目。

 

「病原生物」の領域では、抗HIV薬の「レトロビル」など51成分163品目、「麻薬」領域では、鎮痛薬の「アンペック」など6成分33品目、「不採算」領域では、抗てんかん薬「アレビアチン」、多発性骨髄腫治療薬の「経口用エンドキサン原末」、解毒剤「パム静注」など77成分421品目が対象となった。

 

これらの品目については、最も販売額が大きい銘柄に価格を集約した上で、薬価を維持する取り組みを試行的に開始する。

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出典:薬事日報

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