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肝炎偽造薬、和歌山の病院にも納入‐大阪の無許可業者から流通

薬+読 編集部からのコメント

2017年4月24日、厚生労働省は大阪府内の無許可の卸売販売業者から和歌山県内の病院へもC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品2本が納入されていたことを公表しました。偽造品はすでに返品され、健康被害もなかったということです。

厚生労働省は24日、C型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」の偽造品2本が、大阪府内の無許可の卸売販売業者から和歌山県内の病院に納入されていたことを明らかにした。業務停止命令を受けた東京都の大興薬品から大阪府の無許可卸業者に販売され、さらに和歌山県内の病院に転売されたもの。ただ、既に偽造品は返品されており、健康被害もなかったという。


 

東京都は今月12日、偽造品流通に関与した卸売販売業者のエール薬品と大興薬品の2社に対し、業務停止命令を出した。そのうち、大興薬品から大阪府内の無許可の卸売販売業者に販売されていたことから、府が立入調査を行った結果、この無許可の卸売販売業者が偽造品2本を和歌山県内の病院に販売していたことが発覚した。

 

この事態を受け、和歌山県が県内の病院に立入調査を行ったところ、偽造品2本が既に大興薬品に返品されていたことを確認したという。厚労省は、今回の偽造品流通ルートで出回っていた15本の中に、大阪府の無許可卸売販売業者、和歌山県内の病院に流通した2本が含まれていることを確認している。

 

偽造品を和歌山県内の病院に納入した大阪府内の卸売販売業者に対しては、業許可を得ておらず、許可取り消しや業務停止などの行政処分を出せないため、現在府が販売できないよう行政指導をしているという。

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出典:薬事日報

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