若い世代は熱中症対策が不十分‐インターワイヤードの調査から
各地で猛暑日が続く中で、熱中症による救急搬送者数も増えている。熱中症といっても、命の危険がある重篤なものから、軽度の症状(めまい、失神、立ちくらみ等)まで症状は幅広く、自分では自覚がなくても重症化していることがあるので、普段からの予防対策が重要といえる。ネットリサーチサービス「DIMSDRIVE(ディムスドライブ)」を運営するインターワイヤード(東京品川区)では、「熱中症」に関するアンケートを行ったところ、水分補給をはじめ様々な予防対策が挙げられたが、一方で若い世代ほど熱中症対策をしていない傾向が示された。
調査は6月23日~7月3日にかけ、インターネットで実施。ディムスドライブのモニター5202人(男性3158人、女性2044人)が回答した。年代別構成は20代以下2.7%、30代12.8%、40代29.2%、50代30.7%、60代17.1%、70代以上7.5%。
「これまでに熱中症になったことがあるか」を聞くと、85.1%は「ない」としたが、「複数回なったことがある」が6.7%、「1回なったことがある」が8.2%であり、合わせて14.9%は熱中症を経験していた。
熱中症対策の有無については、約半数(48.0%)が「対策をしている」としたが、19.1%が「どちらともいえない」、32.9%が「対策はしていない」と回答。このうち「熱中症対策をしている」人の値を見ると、男性は43.2%に対し、女性は55.4%と、女性が約12ポイント高かった。性年代別では、男女共に年代が上がるほど値が高くなり、また全ての年代で女性が男性の値を1割以上、上回った。
男性で熱中症対策をしているのは、70代以上が54.7%と最も高く、20代以下が31.3%と最も低く、30代も35.6%と2番目に低い。女性も同様に、70代以上が67.3%と最も高く、20代以下が46.2%と最も低く、続いて30代が47.1%と2番目に低いなど、若い世代ほど対策意識が低かった。熱中症対策をしている人は、年代が上の人に多い一方で、熱中症経験者は年代が若い人に多く見られている。
どのような対策をしているか(複数回答)では、全体の91.4%が「こまめな水分補給」を挙げ、続いて「エアコン・扇風機を使う」65.5%、「暑い日は無理をしない」55.2%、「窓などを開けて風通しをよくする」50.2%、「のどが渇く前に水分を摂る」43.2%、「日傘をさす、帽子をかぶる」40.2%──などのほか、「熱中症対策に適した飲料を飲む(スポーツドリンク等)」「保冷剤を身につける」「首冷却タオル」「熱中症アラームを持って外出する(温度・湿度から危険性を知らせる)」など、様々な工夫が挙がった。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
「熱中症」の対策についてのアンケート結果についてのニュースをお知らせします。若い世代ほど、熱中症対策についての関心は低いという結果が出たそうですが、まだまだ暑い日が続きますから注意喚起も忘れず行いたいですね。