薬剤師会

関東6校で実務実習中断~東京都薬剤師会永田会長「対応に疑問」

薬+読 編集部からのコメント

新型コロナウイルスの影響により東邦大学、日本大学、日本薬科大学、昭和大学、武蔵野大学、千葉大学と6校の薬系大学が病院・薬局実務実習を中断した処置に対して、東京都薬剤師会の永田会長が「医療現場で働く薬剤師の姿を見せる良い機会であるはず。中断という対応に疑問を持つ」と語っています。また、実務実習の中断に当たり、都薬に一切通知がなかったことに関しても「あまりにもずれた対応」と非難。関東地区調整機構に対して適切な対応を求める考えを示しました。

東京都薬剤師会の永田泰造会長は6日に記者会見し、新型コロナウイルスの影響によって複数の薬系大学が病院・薬局実務実習を中断していることを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた各大学の対応に理解を示しつつ、「医療現場で働く薬剤師の姿を見せる良い機会であるはず。中断という対応に疑問を持つ」と語った。

 

永田氏によると、病院・薬局実務実習中央調整機構の発出文書を日本薬剤師会から通知されたことを受け、関東地区調整機構に対して実務実習の実施状況を確認したところ、6校で中断したことが判明した。

 

実務実習を中断したのは、東邦大学、日本大学、日本薬科大学、昭和大学、武蔵野大学、千葉大学の6校。永田氏は、「大学によって異なるが、5日前後から2週間程度の中断と聞いている」としつつ、「感染対策をしながら薬剤師としての理念を学ぶ良い機会になるはず。なぜ行わないのか」と一連の対応に疑問を呈した。

 

また、実務実習の中断に当たって、都薬に一切通知がなかったことから、「現場だけで対応することに憤りを感じる。大学と薬局が連携を取り、実習を行うという観点から見ても、あまりにもずれた対応」と非難。関東地区調整機構に対して適切な対応を求める考えを示した。

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出典:薬事日報

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