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杏林製薬、新型コロナ検出試薬を今月中旬メドに発売

薬+読 編集部からのコメント

杏林製薬は新型コロナウイルスを約15分で検出でき、前処理時間を含めて約1時間で検査結果を確認できるマイクロ流路型遺伝子定量装置「ジーンソック」を用いた新型コロナウイルス検出試薬「SARS-CoV-2ジーンソックER杏林」を4月中旬をメドに発売することを発表しました。同試薬は、杏林と産業技術総合研究所が共同開発。昨年11月に販売を開始した遺伝子定量装置のジーンソックを用いたものです。検査に4~6時間を要していた従来のPCR検査と比較して大幅な時短が可能となります。

杏林製薬は3月31日、マイクロ流路型遺伝子定量装置「ジーンソック」を用いた新型コロナウイルス検出試薬「SARS-CoV-2ジーンソックER杏林」を今月中旬をメドに発売すると発表した。

 

同試薬は、杏林と産業技術総合研究所が共同開発し、昨年11月に販売を開始した遺伝子定量装置のジーンソックを用いることで、新型コロナウイルスを約15分で検出できる。前処理時間を含めて約1時間で検査結果を確認できることから、検査に4~6時間が必要だった従来のPCR検査と比較して大幅な時間短縮となる。従来のPCR検査のように一度に大量の検体を検査することには向いていないものの、少量の検体を迅速に診断するのに適している。

 

同試薬の臨床試験成績では、国立感染症研究所が提供した「感染症臨床検体パネル」を同製品で評価した結果、25例中24例で感染研の試験結果と一致し、保険適用の対象となった。

 

杏林は3月17日に日本医療研究開発機構(AMED)とジーンソックに関する委託研究開発契約を結び、新型コロナウイルスの検査精度などに関する実証や操作性の確認を行うために、全国16カ所の医療機関に同機器を配備している。1カ月につき100台増産する体制を構築しており、今後、要望があった医療機関に対して同機器などを提供していく方針である。

 

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出典:薬事日報

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