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本庶氏が小野薬品を提訴へ~「オプジーボ」特許料支払い求め

薬+読 編集部からのコメント

ノーベル賞受賞者の京都大学・本庶佑特別教授が今月中旬頃に小野薬品を提訴する考えを明らかにしました。免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の特許収入配分をめぐるもので、小野薬品がメルクからブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)を経由して得た金銭の約40%に相当する226億2333万円と、遅延損害金の支払いを求める意向。今回の請求範囲は2017年1月~19年12月分で、小野薬品が支払いに応じない場合には今年1月分以降も別途訴訟により請求する予定です。

京都大学の本庶佑特別教授は、免疫チェックポイント阻害薬「オプジーボ」の特許収入配分をめぐって、小野薬品を今月中旬頃に提訴する考えを明らかにした。小野薬品がメルクからブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)を経由して得た金銭の約40%に相当する226億2333万円と、遅延損害金の支払いを求める。


本庶氏は、同効薬「キイトルーダ」を販売するメルクから小野薬品とBMSが得たライセンス収入とロイヤリティ収入の配分が説明された内容と異なるとして、差額分の支払いを求めて提訴する。

 

今回の請求範囲は2017年1月~19年12月分で、小野薬品が支払いに応じない場合には今年1月分以降も別途訴訟により請求する予定だ。

 

本庶氏によると、小野薬品とBMSがメルクとの特許侵害訴訟を行う上で、メルクからの収入配分について小野薬品側から本庶氏に「BMSが75%、小野薬品が25%の割合で分ける旨の合意がBMSと小野薬品の間で成立しているが、本庶氏には小野薬品が得る金銭のうちの40%、すなわち全体の10%を支払う」との説明があり、訴訟への協力依頼があった。小野薬品は説明した事実を一貫して認めており、今日に至るまで否定していないとしている。

 

本庶氏の協力もあり、17年1月にBMSと小野薬品、本庶氏はメルクと和解したが、和解時に本庶氏は小野薬品の取り分の40%という自らの配分額を計算した上で慎重に検討した結果、和解最終案に同意した。

 

しかし、小野薬品は訴訟終了後かなりの時間が経過した17年8月7日付の支払通知書の中で、本庶氏に対し小野薬品がBMSを経由してメルクから受け取った金銭の1%相当額を支払うと一方的に通知。理由は通知書には一切記載されておらず、今日に至るまで何の説明もないという。

 

和解によってメルクは、ライセンス料として約710億円の頭金を支払うほか、17年1月から23年12月まではキイトルーダの全世界売上の6.5%、24年1月から26年12月までは2.5%のロイヤリティを支払うことが決定。17年あ1月~19年12月分までのキイトルーダの売上高から算出されるロイヤリティと、約710億円の頭金を合計すると、現在までのメルクの支払い額は2000億円以上に達し、このうち小野薬品が得る収入の約40%に相当する額は214億4400万円になると見られる。

 

一方、小野薬品が本庶氏に対して支払うと通知している1%相当額は、19年12月までの分で5億3600万円。その差額209億800万円に消費税を加算した226億2333万円と遅延損害金の支払いを求める考えだ。

 

本庶氏の発表に対して小野薬品は「本庶氏から直接話を聞いておらず、内容を正確に把握できないため、コメントを差し控えたい」としている。

 

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出典:薬事日報

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