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米ファイザー、新会社「ヴィアトリス」設立~特許切れ薬など事業統合

薬+読 編集部からのコメント

11月16日、米ファイザーは特許切れ医薬品事業を担うアップジョン事業部門と米大手後発品メーカー・マイランによる統合新会社「ヴィアトリス」の設立を発表しました。統合により、ヴィアトリスは全世界で約4万5000人を擁する企業となります。本社は米国に置き、ピッツバーグ、中国の上海、インドのハイデラバードにグローバルセンターが配置されます。日本国内では、アップジョン事業部門を「ヴィアトリス製薬」に社名変更。マイランEPD、マイラン製薬、ファイザーUPJの4社によるグループ体制で「ヴィアトリス」ブランドを打ち出し、事業展開していきます。

米ファイザーは16日、特許切れ医薬品事業を担うアップジョン事業部門と米大手後発品メーカーのマイランによる統合新会社「ヴィアトリス」を設立したと発表した。今回の統合により、ヴィアトリスは全世界で約4万5000人を擁する企業となり、10億ドル(約1041億円)のシナジー効果を生み出せるとしている。国内では、同事業部門から社名変更した「ヴィアトリス製薬」など4社によるグループ体制で事業を展開していく。


両社は、昨年7月に統合を発表しており、今回特許切れ医薬品を扱うアップジョン事業部門がファイザーから分社化され、マイランと合併した。統合後は、ファイザーの株主がヴィアトリス株式の57%、マイランの株主が43%を保有する。17日から株式取引を開始した。

 

ヴィアトリスは本社を米国に置き、ピッツバーグ、中国の上海、インドのハイデラバードにグローバルセンターを配置。全世界約4万5000人の従業員を擁することになる。サイエンス、製造、流通における専門知識とメディカル、薬事、コマーシャル分野の能力を集約したグローバルでの製造販売基盤をもとに、165以上の国と地域で製品を販売していく。

 

同社のポートフォリオには、脂質異常症治療薬「リピトール」や高血圧症治療薬「ノルバスク」、疼痛治療薬「リリカ」、勃起不全治療薬「バイアグラ」とアップジョン事業部門の取り扱い製品のほか、後発品やバイオ後続品、OTC医薬品など1400種類以上の医薬品を揃えている。

 

国内では、アップジョン事業部門を「ヴィアトリス製薬」に社名変更し、マイランEPD、マイラン製薬、ファイザーUPJの4社によるグループ体制で「ヴィアトリス」ブランドを打ち出し、事業展開する。

 

ヴィアトリス製薬は今後、旧アップジョン事業部門の製品の情報提供活動を行うが、ファイザーとの契約によって、製品の製造販売承認の保有と流通はファイザーが担うことになる。

 

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出典:薬事日報

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