医療

新型コロナワクチン、接種後死亡例4件を報告~引き続き安全性懸念なし

薬+読 編集部からのコメント

4月9日、厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同会議は新型コロナウイルスワクチン接種後のアナフィラキシー報告事例350件などを評価。医療関係者を対象としたワクチン接種は4月4日までに109万6698回行われ、このうち副反応疑い報告数は1755件(0.16%)、死亡事例も新たに4件報告されましたが、ワクチンについて「安全性に重大な懸念は認められない」と結論づけました。専門家も「情報不足により、ワクチンと症状名の因果関係が評価できない」と判定しています。

厚生科学審議会と薬事・食品衛生審議会の合同会議は9日、新型コロナウイルスワクチン接種後のアナフィラキシー報告事例350件などを評価し、ワクチンについて「安全性に重大な懸念は認められない」と結論づけた。死亡事例も新たに4件報告されたが、いずれも接種との因果関係は評価できないとした。

医療関係者を対象としたワクチン接種は4日までに109万6698回行われ、このうち副反応疑い報告数は1755件(0.16%)だった。

 

アナフィラキシーとして報告されたのは350件で、接種100万回当たりの報告件数は319件となり、前回報告時よりも6件増加。アナフィラキシーかどうかを判断するブライトン分類に基づき評価した結果、アナフィラキシーと判定されたのは79件で、接種100万回当たりの報告件数は72件と、前回報告分の81件を下回った。

 

また、この日の会議では、ワクチン接種後の死亡事例4件が新たに報告された。脳出血が原因で死亡した72歳女性、急性心不全により亡くなった65歳男性について、報告医師は接種との因果関係は「関連なし」と報告した。女性に関しては、肝臓病(C型肝炎)、脂質異常症等の基礎疾患を持っていた。また、溺死を死因とする62歳男性、脳出血で死亡した69歳女性では、「評価不能」としている。

 

専門家も「情報不足により、ワクチンと症状名の因果関係が評価できない」と判定している。

 

アナフィラキシーを発現した人のほとんどが軽快したことなどを踏まえ、委員から接種中止を求める声は上がらず、同会議はワクチンについて「安全性に重大な懸念は認められない」と結論づけた。

 

ただ、高齢者向けの接種が始まることを見据え、岡明委員(埼玉県立小児医療センター病院長)は「医療関係者ではアナフィラキシーとして報告される事例はある程度把握できたが、製造販売業者からの報告も必要」との考えを示した。

 

石井伊都子委員(千葉大学病院薬剤部長)は、収集した医療関係者の報告について「高齢者の接種開始を踏まえ、何に注意すべきか、何を導き出せるかを意識してデータを利用すべき」と述べた。

 

山縣然太朗委員(山梨大学大学院教授)は死亡事例について「死亡後の解剖に協力を得るための発信をすべき」と求めた。

 

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出典:薬事日報

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