薬剤師会

研修プログラムを通知~薬剤師のワクチン接種【日本薬剤師会】

薬+読 編集部からのコメント

7月1日、日本薬剤師会は薬剤師による新型コロナウイルス感染症ワクチンの予防接種研修プログラムに関する通知を都道府県薬剤師会会長向けに発出。厚労省検討会で薬剤師による接種は当面見送りとなったものの、「今後の接種の進捗状況を見つつ、必要に応じて検討」とされたことから、日薬では緊急時に即座に対応できるよう薬剤師向けの予防接種研修プログラムの検討を進めています。日薬が作成中のコンテンツは、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する基礎知識が中心。現時点で研修プログラムは検討段階としており、今後変更される可能性もありますが、可能な限り早い段階で研修プログラムを確定させたい考えです。

日本薬剤師会は1日、薬剤師による新型コロナウイルス感染症ワクチンの予防接種研修プログラムに関する通知を都道府県薬剤師会会長向けに発出した。日薬で作成中のコンテンツや、厚生労働省や日本歯科医学会、日本医師会など別団体が作成したコンテンツの6種類で検討中。講義用動画と研修内容の理解度を確認するミニテストは、オンライン動画共有プラットフォーム「Youtube」を通じて都道府県薬に提供し、受講者が都道府県薬の管理のもとで、動画視聴やミニテストを自宅で実施できるようにする。

 

日薬は、厚労省の検討会で薬剤師による接種が当面は見送りとなったものの、「今後の接種の進捗状況を見つつ、必要に応じて検討」とされたことから、緊急時に即座に対応できるよう薬剤師向けの予防接種研修プログラムの検討を進めている。今回、会員向けに現段階での検討状況を公開した。

 

研修プログラムは、動画視聴による講義の受講と、注射シミュレーターを用いた筋肉注射の手技の二つに分けられる。薬剤師が利用するコンテンツは、▽新型コロナウイルス感染症に係る必要な解剖学の基礎知識(厚労省作成、日本歯科医学会監修)▽医療従事者のための新型コロナウイルスワクチンを安全に接種するための注意とポイント(厚労省作成)▽新型コロナワクチン―より安全な新しい筋注の方法2021年3月版(日本プライマリ・ケア連合学会作成)▽新型コロナウイルス感染症ワクチン接種時のアナフィラキシーへの対応「医療者向け」(日医作成)▽日薬で作成中のコンテンツ▽日本病院薬剤師会と連携し、日薬で作成中のコンテンツ――の6種類となっている。

 

日薬が作成中のコンテンツは、新型コロナウイルス感染症ワクチンに関する基礎知識が中心。新型コロナウイルス感染症がどんな疾患であるかや、ワクチンの仕組み・効果・副反応を学べるほか、筋肉注射や安全性の評価、ワクチン各製剤に関する知識を深められるようにする。日病薬との連携では、緊急時対応の基礎を学べるコンテンツを制作している。

 

他団体が作成したコンテンツでは、ワクチン接種に必要な解剖学の基礎知識、ワクチン接種前の準備やワクチン接種手技、アナフィラキシー対応についての理解力を高める。

 

都道府県薬での集合研修、自宅での研修のいずれにも対応できるようにする。自宅での研修では、日薬がYoutubeに掲載されている講義用動画とミニテストのURLを都道府県薬に提供。その後、都道府県薬がウェブ会議システム「Zoom」などを用いて受講管理を行い、受講者は動画視聴とミニテストを自宅で実施する。

 

ミニテストの結果は受講者から都道府県薬へ送付され、合格基準を満たせば受講確認証(仮称)が発行されて受講者に送付される。

 

現時点では、研修プログラムは検討段階としており、今後変更される可能性もあるという。できるだけ早い段階で研修プログラムを確定させたい考え。

 

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出典:薬事日報

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