関西のI＆Hを子会社化～リソース融合で成長加速　スギ薬局

東名阪を中心にスギ薬局など約1700店舗を展開するスギホールディングスは2月27日、関西を中心に全国で約500店舗の調剤薬局を展開するI＆H（兵庫県芦屋市）の普通株式を取得し、子会社化すると発表した。株式譲渡は8月30日を予定している。

スギHDがI＆Hから取得する普通株式数は、同社創業家3人が保有する1080万株（議決権所有割合61.89％）で、株式取得金額は開示していない。

株式取得により、両社グループの事業ノウハウやリソースを融合することで事業成長を加速させ、日本ナンバーワンのヘルスケアカンパニーを目指すとしている。

I＆Hの2023年5月期の連結売上高は2233億円、営業利益43億円、経常利益39億円、当期純利益17億円。一方、スギHDの24年2月期連結売上高予想は7425億円、営業利益予想350億円、経常利益予想365億円、当期純利益予想205億円。単純合算で売上高は9658億円と1兆円に迫る規模に拡大する。スギHDは、25年2月期通期業績に与える影響について「精査中」としている。

同社は、今回の買収による両社グループの事業に与える効果やメリットとして、▽薬剤師および管理栄養士の専門領域の共同研究等による薬局専門性の深耕▽在宅医療における地域連携および共同研修等による生産性の高い訪問調剤業務の確立▽電子処方箋、オンライン服薬指導・フォローの共同実証による調剤DX化の推進▽医療機関の開業支援および地域連携支援の協同実施等による医療機関支援の共同展開▽経営ノウハウおよび経営資源の共有で実現する業務改革等による経営基盤の強化――を挙げている。

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