武庫川女子大が共学化～27年度から「武庫川大学」

武庫川女子大学（兵庫県西宮市）を運営する学校法人武庫川学院は17日、2027年度から共学化して大学名を「武庫川大学」とする方針を発表した。6年制薬学科と4年制健康生命薬科学科で構成する薬学部を含めた詳細な運営の方向性については、7月28日の理事会で決定した上で公表する予定。

同大は、共学化の理由を「優れた環境、教育、学術研究を広く性別、年齢に関わらず開くべきと考えた」と説明。同大広報室は「少子化や社会情勢の変化もあり、今回の判断に至った」としている。

13学部21学科で構成される同大には学生9635人が在籍し、大学院と短大を含めると1万0041人で女子大として全国最大規模となっている。

薬学部は6年制薬学科と4年制健康生命薬科学科を有し、5月時点の在籍学生数はそれぞれ801人と215人。第110回薬剤師国家試験の新卒合格率は84.38％、既卒等を含めた合格率は68.27％としている。

男子学生受け入れによる入学定員数変更の有無など、今後の学部・学科の運営方針については「調整中であり、理事会での決定後に詳細を公表したい」（広報室）と説明するにとどめている。

附属中学・高校については、女子校として継続する方針という。

京都ノートルダム女子大が26年度以降の学生募集停止に踏み切るなど、18歳人口の減少等を背景に、改革を迫られる女子大が相次いでいる。

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