MR数が14年比で二桁増
MR総数が減少する中、アッヴィ、ノボ・ノルディスクファーマ、小野薬品の7月時点MR数が2014年比で二桁増となっていることが、調査会社「テスタマーケティング」の調べで明らかになった。5年間での上昇率ではアッヴィが46.9%増、ノボが23.1%増、小野が18.8%増と大幅に増員している。
その一方、サノフィ、日本ベーリンガーインゲルハイム、久光製薬、グラクソ・スミスクラインは大型製品の特許切れにより、MRの適正人員化を図るためにMRの削減を進め、減少幅が大きくなっていた。
7~9月に内資系製薬29社、外資系製薬14社、スペシャリティファーマ13社を対象に最新の営業組織体制を調査した。
上昇率上位企業では、アッヴィが肝炎治療剤「ヴィキラックス」「マヴィレット」の大型新製品を上市したことを受け、大幅に増員した。
小野は、抗癌剤「オプジーボ」の発売により、プロモーションを強化し、競合品への対抗策としてオンコロジーMRを拡充している。ノボは、インスリン製剤に加え、GLP-1製剤へのプロモーション強化によるターゲット医師の拡大に伴い、MR数が増加している。
EAファーマやマルホ、興和創薬などもMR数を増加している。
出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
MR総数が減る中、小野薬品、アッヴィ、ノボ・ノルディスクファーマのMR数は2014年と比べて二桁増。小野薬品は、ノーベル賞を受賞した本庶佑氏研究による『オプジーボ』の競合対策にMRを拡充しました。