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更新日:2020.03.05公開日:2015.07.10 美容&健康トレンド薬剤師兼美容家として活動する花田真理さんが、「薬剤師として知っておきたい美容の知識」「手軽にできるヘアアレンジ」など、“薬剤師と美容”をテーマに語るコラムです。
紫外線対策としてもっとも有効なのは、紫外線に肌をさらさないことです。
紫外線を防ぐ方法としては、身に着けて使う紫外線対策グッズや、室内に紫外線が入ってこないようにするグッズ、そして日焼け止めがあります。
対策1 身に着けて使う紫外線対策グッズとは?
洋服、サングラス、ストール、帽子、アームカバー、日傘など。
UVカット加工された衣類を身につけることで日焼けを予防することができます。
また、紫外線から目を守るには、サングラスが最適です。
日傘は紫外線をある程度は防いでくれますが、反射した紫外線を防ぐのには向かないので、他のグッズと合わせて使うことをおすすめします。
対策2 室内に紫外線が入ってこないようにするグッズとは?
カーテンやUVカットフィルムなど。
UVカットのカーテンをつけることで、家の中に紫外線が入りにくくなります。
家や車の窓ガラスにUVカットフィルムを貼ることでも、紫外線を防ぐことができます。
特に、車を運転する時間が多い方は対策した方がよいでしょう。
対策3 日焼け止めを塗る
紫外線対策グッズと合わせて使うと効果的なのが、日焼け止めです。
日焼け止めにはSPFとPA が表記されていますが、PA=UVAの防御効果、SPF=UVBの防御効果を表しています。
PAは、PA+~PA++++ の4段階で表記され、+が多いほどUVAの防止効果は高くなります。
SPFは、「SPF30」のように表記され、「SPF50+」が最高値になります。数値の大きい方がUVBの防止効果は高くなります。
この「30」などの数値の意味は、日焼け止めを塗っていない肌と比べて、「紫外線を浴びた時に皮膚が赤くなるまでの時間を何倍長くできるかを表したもの」です。
SPFの数値は、約20分を1単位として考えるため、SPF1は日焼け止めを塗っていない状態より約20分皮膚が赤くなるのを遅らせる効果があるということになります。
たとえば「SPF30」は、20(分)×30=600(分)なので、約10時間の日焼け止め効果があると考えられています。
日焼け止めの選び方
「日焼け止めはとりあえず数値の高いものをつけておけばいいんでしょ?」と考える方もいるかもしれませんが、日焼け止めはご自身の生活に合わせて使うことが大切です。
SPFの数値が高いと、肌への負担も大きくなります。
通常の家事(洗濯や買い物など)やオフィスワークがメインの方はSPF15~20、PA ++~+++程度で十分です。
外での仕事が多い人はSPF30、PA+++程度のものを使うといいでしょう。
日焼け止めの注意点
日焼け止めを使う際、数値を気にし過ぎるあまり、重要なことを見逃している方が意外と多くいらっしゃいます。
「SPF」や「PA」という値は「日焼け止めを1㎠あたり2mgまたは、液体の場合2µl」を塗って調べた結果を基準に出されています。
いくら効果の高い日焼け止めでも、塗る量が少なければその効果は得られません。日焼け止めメーカーが消費者に対し、塗っている日焼け止めの量を調べると、多くの方が規定より少ない量しか塗っていないといわれています。
また、日焼け止めの効果の持続性以前の問題として、汗や手、衣類などの摩擦で日焼け止めが落ちてしまうことが挙げられます。
このようなことから、日焼け止めのこまめな塗り直しは必須であり、数値の高さだけが重要でないということがおわかりになると思います。
まとめ
紫外線によって生じるシミ、シワ、たるみは「光老化」と呼び、肌老化の3大特徴といわれています。
「老化=美容の大敵」となりますので、これらのことに注意するため、紫外線対策を行っていくことが大切です。
日焼け止めが落ちてしまうことの防止策として、ボディーパウダーやファンデーションなどの重ねづけも効果的ですよ!!
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