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更新日:2020.03.05公開日:2015.12.14 美容&健康トレンド

薬剤師兼美容家として活動する花田真理さんが、「薬剤師として知っておきたい美容の知識」「手軽にできるヘアアレンジ」など、“薬剤師と美容”をテーマに語るコラムです。

vol.16 これからの季節に知っておきたい手荒れの予防とハンドケア

前回は手荒れの症状によって使い分けることのできる、ハンドクリームの種類についてお伝えしました。
でも、できることなら手荒れを根本から予防したいですね。今回は手荒れの防止法と、手の乾燥がひどいとできてしまいがちな「ささくれ」のケア方法をお伝えします。

手荒れを防ぐために重要なこととは?
手荒れの原因は「水」と「乾燥」です。
水を頻繁に使用する職業(医療職も含みます)や主婦の人は手荒れをしやすい環境にあるので、手荒れのための対策が必要です。

特に気をつけたいのは下記の4点。

・熱いお湯を使用しない

熱いお湯は手の皮脂膜や角質層の潤い成分まで流してしまいます。
手洗いは水か、ぬるま湯で行いましょう。

・洗剤を使用するときは直接手に触れないようゴム手袋を装着する

洗浄力の高い合成洗剤は食器用洗剤に多く用いられています。
強い洗浄力によって手のバリア機能がなくなってしまい、肌の乾燥を招きます。

・手に水をつけたまま放置しない

手に水がついたままだと、水が蒸発する際に手の潤いを奪われます。
忙しいときでもしっかり水気を拭き取るようにしましょう。

・こまめにハンドクリームを塗る

皮膚を常に油分で保護しておくことが大切なため、こまめにハンドクリームを塗りましょう。
一包化などの作業が多く、爪周りが乾燥しやすくなっている場合は、爪をマッサージするようにビタミン系ハンドクリームを塗り込むとよいでしょう。

また、爪が割れてしまって困るという人もいるのではないでしょうか。
爪が割れる原因は栄養不足、ストレス、加齢など様々な原因がありますが、乾燥も原因の一つに挙げられます。そのため、爪にも油分を補給してあげることを忘れないようにしてください。

ハンドクリーム以外の油分補給法では、キューティクルオイルもおすすめです。
キューティクルオイルとは爪の油分を補うためのオイルで、爪を保護したり爪を育成することにも役立ちます。爪の根元から指先まで馴染ませると、指先の乾燥も防げて便利ですよ。

これらの対策は手荒れが起きてからではなく、手荒れなどのトラブルが起きる前から予防として行うことが大切です。
面倒だと感じるかもしれませんが、日頃からこうしたネイル・ハンドケアを習慣づけておくと、手荒れを起こしにくくなりますよ♪

ささくれができてしまったときのケアも重要
手の乾燥が進むと、ささくれができやすくなります。痛みを伴うこともあるささくれは厄介なもの……。できてしまったときは、しっかりケアしましょう。

1.眉毛用の先が尖ったはさみなどで、ささくれを根元からカットする。

引きちぎったりするのはNGです。引きちぎると皮膚が余計に剥けて傷ができてしまったり、そこから菌が入り、炎症を起こす場合もあるためです。

2.指先に傷口がなければ、キューティクルオイルを塗って爪を保湿する。

傷がある場合は、薬を塗って絆創膏で保護しておきましょう。

3.ハンドクリームを塗る。

ハンドクリームを温めると浸透が良くなります。手のひらで温めてから手全体になじませると、より効果的でしょう。

指先にキューティクルオイルを塗る前には、化粧水をつけるのもおすすめです。それにより、その後につける保湿剤の浸透がより高まります。

仕事中は毎回手間のかかることはできないと思うので、ハンドクリームでのケアだけでも仕方ありませんが、就寝前はしっかりと手の乾燥対策をすることをおすすめします。
特に休日にネイルを楽しんでいる人は、除光液に含まれるアセトンで爪や指先の乾燥が進みやすくなっているので要注意。また、日常のお仕事で使用するアルコールでの消毒も、ささくれができやすいので注意しましょう。

花田 真理(はなだ まり)

大学卒業後、調剤薬局に勤務、その後化粧品業界へ転職し、薬事・商品研究開発・総括製造販売責任者等の業務に携わる。現在は、自身のブランド(化粧品「MarryMemory」、ハーブティー「Doctor&Pharma」)を立ち上げ、薬剤師兼美容家として活動中。

Doctor&Pharma:http://www.doctor-and-pharma.co.jp/

花田 真理(はなだ まり)

大学卒業後、調剤薬局に勤務、その後化粧品業界へ転職し、薬事・商品研究開発・総括製造販売責任者等の業務に携わる。現在は、自身のブランド(化粧品「MarryMemory」、ハーブティー「Doctor&Pharma」)を立ち上げ、薬剤師兼美容家として活動中。

Doctor&Pharma:http://www.doctor-and-pharma.co.jp/