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リアル強みとオンラインで対抗~三津原社長、アマゾン薬局の日本参入言及【日本調剤】

薬+読 編集部からのコメント

日本調剤の三津原庸介社長は、ネット通販大手「アマゾン」が日本で薬局事業に参入するとの一部報道に言及し、リアルの薬局で質の高い医療を提供するという日本調剤の強みにオンラインという武器を加えて対応する姿勢を強調しました。調剤薬局事業の店舗タイプ別の出店数にも触れ、地域医療を行う上で重要性がより高まっているハイブリッド型薬局の出店を三大都市圏を中心により強化していく考えを示しています。

日本調剤の三津原庸介社長は、ライブ配信で行った2023年3月期中間決算説明会で、ネット通販大手「アマゾン」が日本で薬局事業に参入するとの一部報道に言及。「リアルの薬局で質の高い医療を提供するという日本調剤の強みにオンラインという武器を加えて対応し、競争に勝っていくことが基本的な考え」と強調した。


三津原氏は、アマゾンの進出に関して「10年くらい前から予想できたことではある」との考えを示した上で、「利便性だけを追求するマーケットが一定数あることは理解しており、利便性だけを追求する事業者は、そうしたマーケットでしか勝負できないだろうと思っている」とし、「われわれはそのような価値の提供はしない」と訴えた。

 

調剤薬局事業の店舗タイプ別の出店数にも触れ、「上期出店24店舗中、門前・敷地内が11店舗、ハイブリッド型が13店舗となった」と説明。「門前・敷地内とハイブリッド型のバランスを重視した出店戦略に変わりはないが、地域医療を行う上で重要性がより高まっているハイブリッド型薬局の出店を三大都市圏を中心により強化していく。敷地内薬局については限定的な出店になると考えている」と語った。

 

三津原氏は、来年1月から開始予定の電子処方箋について、「オンライン医療の拡大が期待されている」と指摘。同社のお薬手帳アプリに関しては、「患者さんと薬局薬剤師をオンラインで結ぶプラットフォームとして重要性が高まると考えている。14年にお薬手帳アプリを作った時から、来たるべきオンライン時代に対応するようなプラットフォームという意図で開発しており、そうした時代が本格的に来たと考えている。現在のお薬手帳アプリの会員数は約120万人だが、早い段階で会員数200万人を目指して現場で取り組んでいる」と話した。

 

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出典:薬事日報

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