城医薬局長「できるだけ速やかに」~調剤外部委託の開始時期 厚生労働省
厚生労働省の城克文医薬局長は16日の参議院厚生労働委員会で、大阪府などの3団体による調剤業務の一部外部委託事業の開始タイミングについて「できる限り速やかに」との考えを示した。猪瀬直樹議員(日本維新の会)に対する答弁。
同事業は、大阪府、大阪市、薬局DX推進コンソーシアムが9月に「薬剤師の地域における対人業務の強化(対物業務の効率化)」をテーマに国家戦略特区における規制改革事項として内閣府に提案したもの。
同コンソーシアムでは、参加企業で大阪市内に所在する薬局が事業を実施し、同一の三次医療圏内で一包化や一包化のための薬剤取り揃えといった薬局における調剤業務の一部を他薬局に委託するとしている。
外部委託業務は、医薬品医療機器等法施行規則で制限されているため、関連省令の改正を行った上で実施することとしているが、開始時期については明言されていなかった。
猪瀬氏は「薬剤師の業務シフトにつながり、医薬品の適正使用や医師の働き方改革にも有効だが、実証事業を迅速に進める考えはあるか」と質した。
これに対して、城氏は「安全性の確保を前提に、必要な検討を提案者、内閣府と進めたい。省令改正等があるが、できる限りその手続きを速やかにと考えている」と応じた。
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出典:薬事日報
薬+読 編集部からのコメント
大阪府などの3団体による調剤業務の一部外部委託事業の開始タイミングについて、厚生労働省の城医薬局長は、11月16日の参議院厚生労働委員会で「できる限り速やかに」との考えを示しました。同事業は、9月に「薬剤師の地域における対人業務の強化(対物業務の効率化)」をテーマに国家戦略特区における規制改革事項として内閣府に提案されたものです。