医療

要改善学部あれば「不適合」 ~ 大学評価、薬学部にも影響 文部科学省作業部会

薬+読 編集部からのコメント

中央教育審議会大学分科会「教育・学習の質向上に向けた新たな評価のあり方ワーキンググループ」において、文科省が大学の学部ごとの段階評価において最も低い「要改善」とされた学部がある場合、大学全体の評価を「不適合」とする考えを示しました。

文部科学省は4月27日、中央教育審議会大学分科会「教育・学習の質向上に向けた新たな評価のあり方ワーキンググループ」で、大学の学部ごとの段階評価において最も低い「要改善」とされた学部がある場合、大学全体の評価を「不適合」とする考えを示した。委員からは、不適合評価に伴いペナルティを科す場合の影響を十分に検討すべきとの指摘が出た。とりわけ薬学部を持つ大学では、薬学部以外の学部が「要改善」と評価された場合に大学全体の評価が「不適合」となる可能性があり、薬学教育を含む大学運営全体に影響が及ぶことが懸念される。

 

既に文科省は、学部ごとに「要改善」から3つ星までの4段階で評価する考えを既に示していたが、この日の作業部会で学部評価と大学全体の評価についての関係性を説明。学部ごとの評価で、高等教育機関として求められる水準に未達を指す要改善とされた学部がある場合、大学全体の内部質保証が図られていないとして、大学全体の評価を「不適合」とする考えを示した。

 

2つ星は「学生の成長につながる優れた取り組みを通じて高い教育成果が期待される学部」、3つ星は「高い教育成果を上げている学部」としていた。

 

両者の違いについては「在学中の学生の伸び幅、教育成果の程度、継続的に成果を上げているかなどを踏まえて評価する」とし、教育成果については、「卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)に定める資質・能力を備えた学生を育成できていること」と定義した。

 

評価サイクルとして、薬学部や医学部等は6年制課程であること、国立大学法人の評価サイクルが6年であることなどを踏まえ、6年間を前提に、評価機関の実情も加味して検討するとした。

 

評価結果を公表するデータプラットフォームには、大学等と文科省がデータを入力してデータベースに集積したデータを各評価機関が評価結果として入力した上で、ポータルサイトに公表される。評価結果は6年ごと、学部の基礎データ等は毎年度更新される。

 

大学全体の評価を適合・不適合と示す考えについて、浅田尚紀委員(奈良県立大学名誉教授)は「学部評価は要改善でも、情報の公表時に大学は不適合と表記されるのは強烈な話だ。大学の評価も改善の余地があるとして、要改善とした方が良い」と訴えた。

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出典:薬事日報

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