第20回 遠藤敦 先生
東京オリンピックの開催が5年後の2020年に迫っています。
日本はオリンピック開催国として、国際オリンピック委員会(IOC)および世界アンチ・ドーピング機構(WADA)からオリンピックをドーピングのないクリーンな大会として成功させることが求められています。
そこで今回は、アンチ・ドーピング活動を推進するスポーツファーマシストの遠藤敦先生に、その役割についてうかがいました。
薬剤師がスポーツファーマシストとなるための認定条件や、具体的な役割について教えてください。
スポーツファーマシストは、日本アンチ・ドーピング機構によって認定される資格です。認定の条件は
(1)薬剤師であること
(2)日本アンチ・ドーピング機構が規定したプログラムを修了し、試験に合格すること
です。
現在、およそ6000名の薬剤師がスポーツファーマシストとして認定され、日本全国で活躍しています。
日本アンチ・ドーピング機構によって定められたスポーツファーマシストの目的は2つあります。ひとつは、最新のドーピング防止規則に関する知識や情報をもって、競技者や競技の指導者に向けて薬の使用に関する情報提供と啓発活動を行うこと。もうひとつはスポーツという仕組みを利用して、学校教育の現場などで子どもたちに薬の適正使用を伝えることです。活動の場は、勤務する薬局のほか、学校やスポーツチームのある場所と多岐にわたります。
しかし、残念なことにスポーツファーマシストの活動は、スポーツ選手をはじめ、一般の方にも充分に認知されているとは言いづらい状況にあります。スポーツファーマシストを目指す薬剤師が「挑戦してみたい!」と思い描くような、スポーツの現場で仕事に携わることのできるスポーツファーマシストはごく一部です。
一見、華やかな仕事に見えるスポーツファーマシストですが、活動には非常に重い責任が伴います。スポーツファーマシストとしてアドバイスした内容が適切でなかった場合、選手の競技人生に傷をつけ、選手生命を奪いかねません。それだけではなく、薬剤師賠償責任保険の補償対象外となるので、薬剤師自身にとっても非常にリスクが高い仕事でもあります。
ですが、こうした重い責任や苦労の先には、寄せられる信頼に応える喜びや、応援している選手の活躍をすぐそばで見守ることができるという得がたい経験が待っています。
スポーツファーマシストは、日本アンチ・ドーピング機構によって認定される資格です。認定の条件は
(1)薬剤師であること
(2)日本アンチ・ドーピング機構が規定したプログラムを修了し、試験に合格すること
です。
現在、およそ6000名の薬剤師がスポーツファーマシストとして認定され、日本全国で活躍しています。
日本アンチ・ドーピング機構によって定められたスポーツファーマシストの目的は2つあります。ひとつは、最新のドーピング防止規則に関する知識や情報をもって、競技者や競技の指導者に向けて薬の使用に関する情報提供と啓発活動を行うこと。もうひとつはスポーツという仕組みを利用して、学校教育の現場などで子どもたちに薬の適正使用を伝えることです。活動の場は、勤務する薬局のほか、学校やスポーツチームのある場所と多岐にわたります。
しかし、残念なことにスポーツファーマシストの活動は、スポーツ選手をはじめ、一般の方にも充分に認知されているとは言いづらい状況にあります。スポーツファーマシストを目指す薬剤師が「挑戦してみたい!」と思い描くような、スポーツの現場で仕事に携わることのできるスポーツファーマシストはごく一部です。
一見、華やかな仕事に見えるスポーツファーマシストですが、活動には非常に重い責任が伴います。スポーツファーマシストとしてアドバイスした内容が適切でなかった場合、選手の競技人生に傷をつけ、選手生命を奪いかねません。それだけではなく、薬剤師賠償責任保険の補償対象外となるので、薬剤師自身にとっても非常にリスクが高い仕事でもあります。
ですが、こうした重い責任や苦労の先には、寄せられる信頼に応える喜びや、応援している選手の活躍をすぐそばで見守ることができるという得がたい経験が待っています。