医療費

昨年9月の調剤費8%減‐後発品シェアは75.3%

薬+読 編集部からのコメント

厚労省が公表した昨年9月の調剤医療費の動向をまとめると…

●調剤費 → 前年比8.4%減の5665億円
●後発品数量シェア → 75.3%と微増
●技術料 → 4.7%減の1471億円
●薬剤料 → 9.6%減の4183億円
●後発品数量ベース → 沖縄県85.3%(最高値)、徳島県67.9%(最低値)

厚生労働省は、昨年9月の調剤医療費(電算処理分)の動向を公表した。それによると、調剤費は前年同期比8.4%減の5665億円、処方箋1枚当たり調剤医療費は3.2%減の8891円となった。後発品の数量シェアは75.3%と微増となった。

 

昨年9月の調剤医療費の内訳を見ると、技術料が4.7%減の1471億円、薬剤料が9.6%減の4183億円となった。薬剤料のうち後発品薬剤料は4.0%減の776億円だった。

 

薬剤料の多くを占める内服薬の処方箋1枚当たり薬剤料は、5.2%減の5335円、処方箋1枚当たりの薬剤種類数は2.81種類、投薬日数は24.4日、1種類数1日当たり薬剤料は78円となった。

 

薬剤料の多くを占める内服薬は、389億円減の3399億円。薬効分類別で総額が最も高かった循環器官用薬が166億円減の641億円となった。伸び幅が最も高かったのは、腫瘍用薬の9億円で、総額は270億円となった。

処方箋1枚当たりの調剤医療費を都道府県別に見ると、最も高かったのは北海道の1万0620円で、最も低かったのは佐賀県の7515円だった。伸び率が最も高かったのは愛媛県のマイナス0.4%、最も低かったのは富山県でマイナス5.6%となっている。

 

後発品薬剤料から後発品の割合を見たところ、数量ベースで75.3%と続伸した。薬剤料ベースでは18.5%と微増であった。全処方箋枚数のうち、後発品を調剤した処方箋枚数の割合を示す後発品調剤率は72.6%となった。

都道府県別の後発品数量ベースは、沖縄県が85.3%と最も高かった一方、徳島県が67.9%と最も低かった。後発品調剤率についても沖縄県が80.8%と最も高かった。

 

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出典:薬事日報

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