- 1.在宅医療とは?
- 1-1.日本における在宅医療の需要
- 1-2.在宅医療で薬剤師が必要とされる理由
- 2.在宅医療における薬剤師の役割と仕事内容
- 2-1.患者さんとの信頼関係の構築
- 2-2.薬剤や衛生材料・医療材料の供給
- 2-3.薬歴管理・服薬支援
- 2-4.副作用などのモニタリング
- 2-5.残薬調整による医療費削減
- 2-6.地域包括ケアへの参画
- 3.薬剤師の在宅訪問の流れ
- 3-1.患者さんの自宅まで薬を届ける
- 3-2.服薬状況・生活状況・体調の変化をチェック
- 3-3.医師やケアマネジャーに報告
- 4.在宅医療における薬剤師の必要性が高い事例
- 事例1.薬を取りに行けない
- 事例2.薬の管理が難しい
- 事例3.誤服用が多い
- 5.在宅医療で薬剤師に求められる知識とスキル
- 5-1.薬剤師としての経験と知識
- 5-2.コミュニケーションスキル
- 5-3.観察力や判断力
- 5-4.在宅関連の資格「在宅療養支援認定薬剤師」の取得
- 6.薬剤師が在宅医療に関わる上での課題と今後の対策
- 6-1.在宅医療における課題
- 6-2.在宅医療における今後の対策
- 7.在宅医療で薬剤師としての役割を果たそう
1.在宅医療とは?
在宅医療とは、病院への通院が難しい方が自宅や高齢者住宅などで受ける医療のことです。
在宅医療では、医師の指示のもと、専門知識を持つ薬剤師、看護師、ケアマネジャーなどが連携しながら、患者さんの自宅に訪問して治療のサポートを行います。
参照:在宅医療の推進について|厚生労働省
高齢化が進む日本では、在宅医療の需要が高まっていることから、薬剤師による在宅医療への参画が求められています。
ここでは、日本における在宅医療の需要と、在宅医療で薬剤師が必要とされる理由についてお伝えします。
1-1.日本における在宅医療の需要
第549回中央社会保険医療協議会総会(2023年7月12日)の参考資料「在宅(その1)」によると、訪問診療の受療率は年齢とともに増加する傾向にあり、特に85歳以上では顕著に増えることが分かっています。
2025年以降には、訪問診療の利用者の90%以上が後期高齢者となり、国内のほとんどの地域で、2040年以降に利用者数がピークを迎えることが予想されています。
また、薬局における在宅業務の実施状況については、2022年度の調査で在宅対応があると回答した薬局が7割を超えています。
訪問実績が必要な在宅患者調剤加算(※2024年度調剤報酬改定により廃止)の届出薬局数は、以下のように年々増加傾向にありました。
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
---|---|---|---|---|
届出薬局数 | 16,811 | 18,238 | 20,312 | 22,424 |
総薬局数 | 58,360 | 58,893 | 59,814 | 60,607 |
届出薬局の割合 | 約29% | 約31% | 約34% | 約37% |
参照:中央社会保険医療協議会 総会(第549回)参考資料 在宅(その1)(2023年7月12日)|厚生労働省
医療保険の在宅患者(緊急)訪問薬剤管理指導料や、介護保険の居宅療養管理指導費の算定回数も増加傾向にあることから、在宅医療の需要は高まっているといえるでしょう。
🔽 在宅患者訪問薬剤管理指導料について解説した記事はこちら
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1-2.在宅医療で薬剤師が必要とされる理由
薬剤師には、在宅医療の需要増加に伴い、自宅で薬物治療を受ける患者さんをサポートすることが求められています。
薬の専門家としての視点で、薬物治療の効果や副作用の有無などを評価するだけでなく、服薬アドヒアランス不良の患者さんについての対処法などを検討し、他職種へ情報共有することは、患者さん一人ひとりに合わせた医療の提供へとつながります。
また、薬剤師によるターミナルケアへの参画や麻薬・無菌製剤の調剤、小児在宅医療への対応に加え、24時間いつでも対応できる体制など、昨今はさまざまな病態の患者さんに対応できる体制の整備も求められるようになっています。
医師や看護師、ケアマネジャーといった他職種とも連携しながら、患者さんにより丁寧な服薬サポートを行う必要がある機会が増えていることが、在宅医療において薬剤師が求められる理由といえるでしょう。
参照:在宅医療における各職種の関わりについて(訪問薬剤管理指導)|厚生労働省
参照:在宅医療分野の薬剤師領域における役割・取組と今後について|厚生労働省
2.在宅医療における薬剤師の役割と仕事内容
超高齢社会で在宅医療の必要性が高まるにつれて、薬剤師の活躍の場も広がっています。
ここでは、在宅薬剤師の役割について見ていきましょう。
2-1.患者さんとの信頼関係の構築
在宅薬剤師は患者さんの自宅に訪問することで、服薬状況だけでなく、より詳細な生活環境を把握します。深くプライベートに踏み込むことになるため、日頃から患者さんとのコミュニケーションを図り、信頼関係を築くことが必要です。
かかりつけ薬剤師以上にプライベート空間に踏み込む在宅薬剤師は、患者さんにとって「なんでも話せる医療従事者」という重要な役割を担います。医師や看護師には言いにくいことを話してもらえるような信頼関係の構築を目指しましょう。
患者さんとの信頼関係の構築は、かかりつけ薬剤師にとっても重要なテーマです。在宅薬剤師として力を発揮することは、かかりつけ薬剤師としての基本的な役割を果たすことから始まるともいえます。
🔽 かかりつけ薬剤師について解説した記事はこちら
🔽 薬剤師が患者さんと信頼関係を構築する方法を解説した記事はこちら
2-2.薬剤や衛生材料・医療材料の供給
在宅薬剤師は薬剤だけでなく、衛生材料や医療材料の供給を行うことも重要な役割です。在宅医療で薬局から供給する可能性のある衛生材料や医療材料には、次のようなものがあります。
● 医療脱脂綿
● ドレッシング材、防水テープ
● 注射針、注射筒
● 穿刺針、穿刺器具
● ピンセット
● 滅菌手袋 など
参照:在宅医療Q&A 令和5年版|じほう(監修:日本薬剤師会、編集:じほう)
材料価格が個別に設定され評価されているものについては、特定保険医療材料として保険請求することが認められています。特定保険医療材料には以下のものがあります。
● 在宅中心静脈栄養用輸液セット
● 在宅寝たきり患者処置用気管切開後留置用チューブ など
参照:在宅医療Q&A 令和5年版|じほう(監修:日本薬剤師会、編集:じほう)
参照:特定保険医療材料及びその材料価格(平成20年3月5日厚生労働省告示第61号)|厚生労働省
なお、在宅医療を行う医療機関が在宅療養指導管理料を算定している場合は、在宅療養指導管理料に医療技術に伴い必要不可欠な衛生材料や医療材料の費用が含まれているため、十分な量を支給することとしています。
そのため、在宅医療を行う薬剤師が衛生材料や医療材料を支給した場合の費用については、事前に医療機関と取り決める必要があります。
参照:医科診療報酬点数表に関する事項|厚生労働省
参照:疑義解釈資料の送付について(その8)(平成26年7月10日)|厚生労働省
2-3.薬歴管理・服薬支援
在宅医療を受ける患者さんは、病気の進行や合併症によって薬剤数が増えることで、服薬管理が難しくなることがあります。
在宅薬剤師は薬歴管理を行い、用法用量の変更や服用薬の追加などについて患者さんへ丁寧に説明し、その都度理解度を確認する必要があるでしょう。
🔽 薬歴について解説した記事はこちら
また、服薬アドヒアランス不良の患者さんについては、その原因について考察することが大切です。患者さん本人や家族、看護師やケアマネジャー、ヘルパーなどから服薬状況の聞き取りを行いましょう。
患者さんの服薬アドヒアランスが低下する理由としては、次のようなものが挙げられます。
● 何の薬かを理解していないため、飲まない
● 副作用が怖いため、飲まない
● 体調が落ち着いているため、飲まない
● 錠剤やカプセル、散剤などが飲めない
薬剤師はさまざまな情報を総合的に考えて、以下のような服薬支援を検討しましょう。
● お薬カレンダーを使用するとコンプライアンスの向上が望めるのか
● 服薬タイミングがまとめられる薬はないか
● 服用中止しても問題ない薬はないか
● 剤形の変更が必要か
薬剤師は、薬の専門家としての評価を行い、必要に応じて医師へ処方変更の提案を行うことが求められます。
🔽 アドヒアランスについて解説した記事はこちら
2-4.副作用などのモニタリング
薬物治療を受ける患者さんの副作用などのモニタリングをすることも、在宅薬剤師の重要な役割です。薬物の血中濃度や血圧、脈拍、症状などから、患者さんに副作用が起きていないかをチェックすることが求められます。
また、医師や看護師、ケアマネジャーなどの医療従事者へ、重篤な副作用について説明したり、副作用のチェックポイントを伝えたりすることも大切な役割です。
薬剤師が他の職種と連携して副作用などのモニタリングをすることで、患者さんは安全安心に薬物治療を行うことができます。
2-5.残薬調整による医療費削減
在宅薬剤師は患者さんの残薬を細かくチェックし、残薬調整を行うことで医療費の削減にも貢献できます。
残薬が生まれる例として、以下のようなケースがあります。
● 症状の改善後も、軟膏や貼付剤、屯服薬などが毎回処方されているケース
● 自己調整の指示がある薬剤が処方されているケース
定期処方されるような下剤や眠剤、外用薬などは余剰薬剤となりやすいので、残薬調整時にチェックしましょう。
2-6.地域包括ケアへの参画
病院や介護施設が利用できない患者さんにとって、在宅医療はQOL向上の大事な要素です。在宅医療を充実させることは、地域包括ケアへの貢献にもつながります。
東京都薬剤師会のウェブサイトに掲載されている資料では、在宅医療において薬剤師の職能が十分に生かされておらず、看護師などが薬剤管理を担っているケースも少なくないと指摘されています。
※参照:在宅医療の支援|東京都薬剤師会
それぞれの職種が十分に職能を発揮するためにも、他職種と連携してチーム医療を実施していきましょう。毎食の服薬管理を他職種と連携して行うことで、患者さんのコンプライアンスの向上につながります。
3.薬剤師の在宅訪問の流れ
在宅医療において、薬剤師はどのような業務を行っているのでしょうか。具体的な流れを見ていきましょう。
3-1.患者さんの自宅まで薬を届ける
処方箋を受け取ったら、患者さんの自宅まで薬を届けることが大切な業務のひとつです。
認知機能が低下している患者さんや体が不自由な患者さんは、薬を薬局まで受け取りに行くことが難しい状況にあります。家族が受け取る場合でも、経腸栄養剤や水剤などの重い薬剤は持ち運びが大変で、老々介護では特に身体的な負担となるでしょう。
また、冷所保管が必要な薬剤など、移動時間に気を遣うものもあります。薬剤師が薬を自宅まで運ぶことで、患者さんや家族の負担を軽減することができるでしょう。
3-2.服薬状況・生活状況・体調の変化をチェック
服薬状況や生活状況、体調チェックは、在宅薬剤師の職能を発揮する大切な業務です。
複数の薬を服用している患者さんの中には、薬の効能・効果を理解せずに服用している方もいます。例えば「便が緩いためトイレの場所を意識しながら外出しなければならない」と相談を受けた場合を考えてみましょう。患者さんが、必要な時に服用していなかったり、複数の病院から処方された下剤を全て服用してしまっていたりするかもしれません。
医師から特別な指示がない限り、下剤は調節可能ですが、患者さんに効能・効果を理解してもらうことでより適切に服用してもらえます。こうしたデリケートな内容も、自宅であれば時間に余裕を持って服薬指導ができる上に、他の患者さんの目を気にせずリラックスして聞いてもらえるため、細やかな対応が可能です。
また、普段は聞けないプライベートな話が聞けたり、お薬手帳に記載されていない薬に気がついたりするなど、新しい情報を得られることもあるでしょう。在宅医療では、コンプライアンスや副作用の確認だけではなく、薬剤管理に関する多くの情報を得ることも業務の一環といえます。
3-3.医師やケアマネジャーに報告
在宅訪問で得た情報を、医師やケアマネジャーなどの他職種と共有することも、欠かせない業務です。
先に挙げた下剤を例にすると、便通の状況や他の病院からの処方情報を医師やケアマネジャーに報告し、医師に残薬調整や処方削除を依頼したり、ケアマネジャーからヘルパーや訪問看護師に服薬状況、体調に関する情報などを伝えてもらったりすることで、患者さんへ適切な医療を提供できます。
🔽 在宅薬剤師の1日の流れを紹介した記事はこちら
4.在宅医療における薬剤師の必要性が高い事例
現在は在宅医療ケアを利用していない患者さんが、在宅医療を必要とするケースも考えられます。
ここでは、薬剤師による在宅医療が必要になる事例を見てみましょう。
事例1.薬を取りに行けない
訪問診療や訪問看護、介護サービスを利用していても、中には薬剤師に薬を届けてもらえる仕組みを知らない患者さんもいます。
薬の受け取りをサポートしてくれる人が身近にいたとしても、輸液や経腸栄養剤など、重量のある薬の受け取りは負担がかかります。
薬の持ち運びに関して悩みが見られる患者さんであれば、薬剤師による在宅医療支援について説明し、サポートの提案をする必要があります。
事例2.薬の管理が難しい
薬を服用するタイミングは朝・昼・夜・寝る前だけでなく、食前・食後・食間とさまざまです。服用タイミングが複数回ある患者さんは、薬の用法を記憶することも大切ですが、副作用を回避するためにも、服用したかどうかを覚えていることが重要といえます。
さらに、複数の医療機関を受診しているケースでは、受診日や処方日数がバラバラになるため、服薬管理がより複雑になりやすいものです。在宅薬剤師が介入することで、自宅での服用状況を確認し、患者さんに合わせた服薬管理を提案できます。
事例3.誤服用が多い
お薬ケースや一包化などを利用しても、飲み忘れや重複服用などの誤服用が改善されないこともあるでしょう。
在宅薬剤師が介入すれば、生活習慣に合わせた管理方法を提案できます。カレンダーに薬を張り付けることを提案したり、手の届きやすい場所にお薬ケースを配置したりするなど、個々に合わせた提案ができるのが利点です。
5.在宅医療で薬剤師に求められる知識とスキル
在宅薬剤師がより良い医療を提供するために、どのようなスキルが求められるのでしょうか。
ここでは、在宅薬剤師に求められるスキルについて見ていきましょう。
5-1.薬剤師としての経験と知識
在宅薬剤師は、患者さんの状況に合わせた服薬管理や服薬指導を行うことがより重視されます。患者さんの生活習慣や生活環境、価値観などを考えたアドバイスを求められるでしょう。
在宅薬剤師は知識に加え、患者さんに合わせて柔軟に提案するための経験も必要といえます。
5-2.コミュニケーションスキル
在宅薬剤師は、患者さんだけでなく、患者さんに関わる他職種と連携を取る機会もあります。そのため、コミュニケーション能力も求められるスキルのひとつです。
在宅医療はチーム医療でもあるため、チームで患者さんの情報を共有し意思疎通を取ることが、より良い医療の提供につながります。
🔽 チーム医療における薬剤師の役割について解説した記事はこちら
5-3.観察力や判断力
在宅薬剤師は、患者さんや家族などから得た情報だけで評価や判断をするのではなく、今日は少し元気がない・機嫌が悪いといった患者さんの状態や、いつもより部屋が散らかっているといった些細な変化を見落とさない観察力が必要です。
また、小さな変化から、薬の効果や副作用の発現、メンタル面の変化などを検討し、医師などへ情報共有する必要性について判断する力も求められます。
在宅薬剤師は、患者さんの状態や部屋の様子をしっかりと観察する「観察力」と、さまざまな情報を総合的に評価し、判断するための「判断力」を身に付ける必要があるでしょう。
5-4.在宅関連の資格「在宅療養支援認定薬剤師」の取得
在宅医療に関する専門的な知識を有した「在宅療養支援認定薬剤師」は、在宅医療の現場で重宝されます。
在宅療養支援認定薬剤師とは、一般社団法人日本在宅薬学会が主催する認定資格で、筆記試験および面接試験があるほか、5事例の事例報告書の提出などが必要です。
在宅療養支援認定薬剤師の研修会では、在宅医療に必要な知識・技能・態度を習得できるため、スキルアップにつながるでしょう。
参照:在宅療養支援認定薬剤師|一般社団法人日本在宅薬学会
6.薬剤師が在宅医療に関わる上での課題と今後の対策
在宅医療に関わる上で、薬剤師には患者さんの服薬サポートや適正な薬物治療を担えるスキルが求められます。
加えて、薬剤が必要になったときにいつでも供給できる体制を整えることも、在宅薬剤師の重要な役割でしょう。
第5回薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会(2024年5月17日)の資料「在宅医療における薬剤師と関係職種の連携の実態把握及び推進のための調査研究」の調査結果概要では、看護師が在宅患者さんの急変時に即時に薬物治療による対応ができない事例があったことが報告されています。
ここでは、調査結果などを踏まえた薬剤師の在宅医療に関する課題と今後の対策について考えていきましょう。
6-1.在宅医療における課題
同じく第5回薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会で厚生労働省が提示した資料「在宅医療における薬剤提供について」によると、在宅医療において必要なタイミングに薬剤を使用できない事例に対する解決策は、医療機関や訪問看護ステーション、薬局などの連携を推進することとしています。
そのほか、薬局の機能についての課題も挙げられています。
● 夜間・休日の対応体制
● 麻薬以外の薬剤についての供給体制
薬局によっては、あらかじめ処方・調剤済の薬剤を患者さんの自宅に保管しておくといった対応をしている場合があるものの、解熱鎮痛剤や輸液、医療用麻薬などについては、患者さん宅での保管をしていない場合があります。
また、普段から訪問対応をしている患者さんについては、薬局が薬剤の在庫や配送手段を確保している傾向にありますが、そうでない場合は外来患者さんとして対応するため、円滑に薬剤を提供できるとは限りません。
在宅医療に力を入れている都市部の薬局であっても、緊急時の薬剤供給に1時間半程度かかるという事例もあり、在宅医療における薬剤提供については、薬局の状況や実態を踏まえた検討が必要とされています。
参照:第6回薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会 資料 在宅医療における薬剤提供について(これまでの議論の整理)|厚生労働省
6-2.在宅医療における今後の対策
在宅医療における薬剤提供体制を構築するためには、薬局や医療機関、訪問看護ステーションが密に連携を取ることが不可欠です。
薬局による緊急対応が難しい場合に備えて、患者さんごとに対応方法を決めたり、地域の在宅対応が可能な薬局と連携したりすることが必要でしょう。
また、薬局の設備・体制について患者さんや医療機関、訪問看護ステーションなどに周知することが求められます。
7.在宅医療で薬剤師としての役割を果たそう
在宅薬剤師は薬剤師としての知識や経験に加えて、患者さんの生活習慣や生活環境、考え方に合わせた服薬管理・服薬指導を行うスキルが求められます。また、他職種と連携を取ることも多いため、コミュニケーションスキルも重要です。在宅医療に貢献できるよう、専門知識に加え、相手や状況に合わせた臨機応変な対応ができる薬剤師を目指しましょう。
🔽 在宅薬剤師に関連する記事はこちら
薬剤師ライター。2児の母。大学卒業後、調剤薬局→病院→調剤薬局と3度の転職を経験。循環器内科・小児科・内科・糖尿病科など幅広い診療科の経験を積む。2人目を出産後、仕事と子育ての両立が難しくなったことがきっかけで、Webライターとして活動開始。転職・ビジネス・栄養・美容など幅広いジャンルの記事を執筆。趣味は家庭菜園、裁縫、BBQ、キャンプ。
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