薬剤師会

クオール薬局の不正請求「許しがたい行為」‐山本会長がコメント

薬+読 編集部からのコメント

調剤薬局チェーン「クオール」の薬局で保険調剤に関する不正行為が行われていた問題。日本薬剤師会の山本信夫会長は、「多くの薬剤師、薬局が長年にわたり築き上げた信頼を一瞬にして貶めるもので、百万言を費やしても申し開きができない」とコメントを発表し、謝罪しました。また、日本保険薬局協会(NPhA)の中村勝会長はNPhA会長を辞任すると発表しています。

日本薬剤師会の山本信夫会長は17日、調剤薬局チェーン「クオール」の薬局で保険調剤に関する不正行為が行われていたことについて、「薬剤師倫理にももとる許しがたい行為。多くの薬剤師、薬局が長年にわたり築き上げた信頼を一瞬にして貶めるもので、百万言を費やしても申し開きができない」とのコメントを発表。職能団体を代表して謝罪した。

 

クオールの不正行為は、同社の「クオール薬局秋田飯島店」(秋田県秋田市)において、調剤報酬の調剤基本料を高く算定するため、他薬局の処方箋を受け付けたとする付け替え請求を行っていたことが一部報道で発覚した。

 

日薬は、同社に事実関係の説明を求めていたものの「未だ説明責任が果たされていない状態」とし、「今回の事案は、調剤報酬の詐取を目的とした意図的な行為であり、健康保険の健全な運営を著しく損なうだけでなく、調剤実体のない薬局から保険請求を行う薬剤師倫理にももとる許しがたい行為」と批判した。

 

さらに、「多くの善良な薬剤師、薬局が長年にわたり築き上げた信頼を、一瞬にして貶める行為で、百万言を費やしても申し開きのできない事実」と断じ、「会員のみならず、全ての薬剤師が高い倫理観と専門職としての矜持を持ち、社会から信頼される医療人として、日々の業務に取り組むよう強く求める」とコメント。職能団体を代表して国民や患者、医療関係者に謝罪した。

 

その上で、二度とこうした不心得な薬剤師が現場に立つことがないよう改めて会員に注意喚起した。

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出典:薬事日報

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