処方せん

処方日数の上限は30日‐エチゾラムとゾピクロン

薬+読 編集部からのコメント

2016年9月28日(水)の中医協で、厚生労働省は精神安定剤「エチゾラム」と睡眠障害改善剤「ゾピクロン」の投薬期間の上限を30日にすることを決定しました。極端な処方日数による混乱を避けるため、統一する方針ということです。

厚生労働省は、新たに向精神薬に指定した精神安定剤「エチゾラム」と睡眠障害改善剤「ゾピクロン」について、診療報酬上の投薬期間の上限を30日とすることを決めた。臨床現場で30日分処方されるケースが多いことから、処方制限により混乱が生じないようにするため投薬期間を30日まで認めることにした。28日の中央社会保険医療協議会総会で了承された。

 

厚労省は、ゾピクロンなど3物質を向精神薬に指定したことから、薬価基準に収載されているゾピクロンとエチゾラムの2物質の処方日数の上限について検討を行った。現在、向精神薬は、療養担当規則などにより診療報酬上の投薬期間の上限として14日、30日、90日のいずれかに規定しているが、厚労省がエチゾラムとゾピクロンの投薬期間を調べたところ、それぞれ平均27.0日、平均26.8日と院外処方の約85%が30日以内の投薬期間であることが分かった。

 

また、エチゾラムとゾピクロンは精神科のみならず、幅広い診療科で処方されているため、日本精神科病院協会や製造販売業者から、極端な処方日数制限となった場合、患者を含め臨床現場に大きな混乱を来すことになるなどと訴える要望書が提出されていた。

 

こうした投薬実態や関係者からの要望を踏まえ、向精神薬に指定されたエチゾラムとゾピクロンに関する診療報酬上の投薬期間の上限については30日とすることにし、中医協総会で了承された。

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出典:薬事日報

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